ゲームオーディオの明日を考えるディスカッションです。
各社の第一線で活躍されているクリエイターや組織をまとめ世界で戦えるクリエイター集団を作るために日夜努力を重ねておられる業界のキーマンが集い、「未来への提言」を行います。
ゲーム開発に必ず付きまとう「バジェット(お金)」を切り口にゲーム開発における現状や効率化を進めるための組織づくりなどのお話から始まり、昨今多くのヒット作も生み出している北米タイトルのゲームオーディオについて、そして未来へ向けた「日本のゲームオーディオ」という分野の目指すものを語りあいます。
各社の努力や目標だけに留まらず、業界全体として、共に考え議論していく。
その始まりとしてのパネルディスカッションです。
講演者プロフィール
瀧本 和也
1992年、東京のポスプロスタジオ業務に就き、放送、映画等のミキシングを経験後、1997年にカプコンに入社。入社後はバイオシリーズ、デビルシリーズ等、カプコンのほぼ総てのタイトルに関わり、カットシーンのミキシング、楽曲のレコーディング、ミキシング等を担当。また、ゲーム音響制作現場のシグナルリファレンス策定や、現場環境の整備、ゲームの発音に関するミキシングの視点からのアイデアを制作者と議論し、クオリティアップの下支えを行っている。
信山 斉之
1994年カプコン入社。サウンドデザイナーとして「ブレスオブファイア」シリーズ・「鬼武者」シリーズなどを手がけた後、2006年サウンド制作室室長に就任。個性派集団カプコンサウンドチームをまとめ、サウンドセクション全体の組織力及びブランド力の向上を目指した取り組みを行っている。
矢島 友宏
1996年スクウェア(現スクウェア・エニックス)入社
開発部サウンドグループのサウンドデザイナー/サウンドシステムエンジニアとしてサウンドディレクション、サウンドシステム設計、効果音作成を行う
代表作はゼノギアス、ベイグラントストーリー、聖剣伝説4、FINAL FANTASY XI~XIII
過去の講演は
AES Tokyo Convention 2005 “5.1chサラウンド制作の現在~音楽・ゲーム編”
CEDEC2006 “みんなでつくろう! ゲームサラウンド環境”
GDC 2010 FINAL FANTASY XIII's MASTS
中西 哲一
1996年ナムコ(現バンダイナムコゲームス)入社。エースコンバットシリーズのサウンドディレクターやリッジレーサーシリーズを中心に数多くのプロジェクトに携わる。作曲、効果音、ツール開発、オーディオプログラムなどサウンド開発に幅広く精通。現在は社内サウンドフレームワーク開発リーダーも務める。
高木 謙一郎
1976年岡山県生まれ。2002年にゲームデザイナーとして開発会社へ入社。その後、開発ディレクターを経て、2006年にマーベラスエンターテイメントへ入社。開発現場での経験を活かし、デベロッパーとパブリッシャーの両方の視点を知っているからこそ出来る円滑な商品開発を目指し実行している。「一騎当千」を始めとした数々の版権ゲームや「VALHALLA KNIGHTS 2」などの正統派RPGも手がけ、自身初のオリジナルタイトルの企画プロデュースであった「勇者30」は、30秒でクリアするRPGのコンセプトと共に大きな話題となった。 2010年11月4日には新作「勇者30 SECOND」の発売を控えている。
山口 晋平
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの様々なゲームタイトル、ハードに実装するサウンドデザインや、発音プログラムのマネジメント及びプロデュースを手掛ける。
鈴木 英之
1997年コナミデジタルエンタテインメント入社。家庭用、アーケード、モバイル、遊戯機など様々なプラットフォーム、多くの音源上でサウンドの制作に携わる。BGM・効果音制作、サウンドプログラミング、MA、レコーディングなどサウンドに関する業務を広く担当し、「ゴエモン」シリーズ、「ドラキュラ」シリーズなどをサウンドディレクターとして多数制作。近年は数多くのタイトルのサウンドを見る立場からマネージメント業務に専念。