業界を代表する日本国内開発会社においてサウンド・システムを構築している担当者(サウンド担当プログラマ)を招き、従来あまり語られることの無かったサウンド・システムについて、各社の取り組みを紹介してもらい考察を行う。
各社の考え方の共通性/相違点から、現行システムが抱える弱点を洗い出すとともに、今後のあり方や方向性,可能性を探って行く。
講演者プロフィール
寺畑 真吾
2001年カプコン入社
「RockmanEXE5 DS」「Biohazard DS」などのサウンドドライバ・ツール開発を経て「MTフレームワーク」の サウンドシステム開発に参加。
現在は「MTフレームワーク」をはじめとする各プラットフォームのサウンドシステムの管理・仕様策定全般を 担当し、同時に今後のゲームサウンド開発の方向性の研究にも力を入れている。
●受講者へのメッセージ
昨今のゲームサウンドは、今までにない様々な可能性を持っており、今こそゲーム開発におけるサウンドの位置をより向上させるチャンスだと考えています。
それには、自社他社問わず「ゲームサウンド開発者」意見・情報を出し合い、互いに刺激し合うことが重要ではないでしょうか。
今回は CEDECという場を通じ、ゲーム業界のサウンド全体の向上という意識を共有できればと思います。
沖 幸太朗
小島プロダクション サウンドプログラマー
"METAL GEAR SOLID 4"および"METAL GEAR ONLINE"のサウンドプログラムを担当
土田 善紀
1996年スクウェア(現スクウェア・エニックス)入社。
『ベイグラントストーリー』キャラクタ・モーションプログラム、『FINAL FANTASY XII』リード・リアルタイムレンダリング・プログラマーなど主に描画プログラム畑を歩むが、2006年末よりサウンドセクションのリーダーに就任。
現在、共通開発基盤『Crystal Tools』下でのマルチプラットフォームサウンドドライバとオーサリング環境開発を推進中。
過去の講演は
CEDEC 2006 『ファイナルファンタジー XII』解体新書
GDC 2007 FINAL FANTASY XII Postmortem
中村 彰吾
静岡県浜松市出身。
1998年、横浜国立大学大学院修了、(株)ナムコ(現バンダイナムコゲームス)入社。
リベログランデ2、フットボールキングダム、LoveFOOTBALLといったサッカーゲーム開発、また、リッジレーサーシリーズ(リッジレーサーズ以降)では、PSP、Xbox360、PS3のローンチタイトル開発に関わる。
直近で関わったタイトルは、ファミリースキー。
また、プロジェクト業務だけでなく、社内サウンドライブラリの開発、サポート業務を担当。
趣味は、海外旅行、サッカー観戦(清水エスパルスサポ)、合唱など。
近藤 広明(モデレータ)
ゲームサウンドデザイナ/サウンドプログラマとして13年間(株)カプコンに勤務。「StreetFighterシリーズ」など多くのタイトルでサウンドデザインを担当した他、「Devil May Cry 3」「Monster Hunter 2」「Biohazard 4」ではサラウンド対応オーディオシステム開発を手掛け、同社サラウンド対応ゲームタイトル品質向上の礎を築く。
(株)カプコンを退職後、2006年に Dolby Japan入社。
CEDEC 2008 アドバイザリーボード、サウンドセッションのプロデューサーを勤める。