2007年現在、携帯電話および携帯ゲーム機の性能向上などを受け、
一時衰退していたアドベンチャーゲーム(以下ADV)が復権の傾向を見せている。
ここでは、主として家庭用据え置き型ゲーム機およびPCゲームのソフトとして
成長をしてきたADVの成立過程と発展の歴史を簡単に概説した上で、
パネラーとディスカッションを行い、再び盛り上がりをみせ始めたADVおよび
それをとりまく現状を考察したい。
(昨年のR10セッションの関連セッションです。
昨年のパネラーは吉田氏、東氏、浦野氏、芝村氏。モデレーターは板垣氏)
参考URL 下記他DengekiOnLine,4Gamer,famitsu.com様にご掲載頂きました。
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0608/30/news083.html
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0608/30/news083_2.html
講演者プロフィール
吉田正高
1969年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期修了退学。現在、東京大学大学院情報学環特任講師。専攻は日本近世都市文化史、コンテンツ文化史。昨年度より東京大学のコンテンツ創造科学産学連携教育プログラムにて講義「コンテンツ文化史」を担当。戦後国内コンテンツの統合的把握を目指す。なお、CEDEC2006では「わが国におけるPCゲームの現状と今後の展望―恋愛SLG市場の成熟と家庭用ゲーム機への移植を中心に―」と題した講演を実施した。
牧野隆一
同社プロデューサー。
鋼屋ジン
2002年、株式会社ニトロプラスに入社。ゲームの企画、シナリオを担当。代表作に『斬魔大聖デモンベイン』『機神飛翔デモンベイン』など。
浦野重信
1969年生まれ。大学卒業後、1991年にファミコンショップ「ベイ・クリスタル」を設立。2000年「アルケミスト」に社名を変更。アニメ・コミックス・キャラクター・グッズの企画・制作・販売を開始し、続いて家庭用TVゲームの事業を展開。2006年にはテレビアニメーション「びんちょうタン」の制作。2007年PS2版「ひぐらしのなく頃に」を制作。また、webライトノベルマガジン「少年アルケミスト」を創刊。(http://rkmg.jp /)
HPはhttp://www.alchemist-net.co.jp
東浩紀
1971年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修了(学術博士)。国際大学GLOCOM前副所長。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、サントリー学芸賞受賞)、『動物化するポストモダン』(講談社)など。ライトノベルの美少女ゲームの評論でも知られる。 HPはhttp://www.hirokiazuma.com/