ロボット+VR=新メディアコンテンツ、というのがこのセッションのテーマです。
全身緑色の人間型ロボットが、ビデオシースルーHMDを装着した人には3次元CGキャラクターに見える、そのようなシステムの紹介をします。ロボットと CGキャラクターが連動して動くため、体験者には目の前のキャラクターが触れることのできる実体を持っているかのように感じられます。
これを一種のリアルなメディアコンテンツプレイヤーと捉えると、新しいゲームコンテンツのプラットフォームになり得るのではないかと考えています。当日はシステムの基本的な仕組み、現時点での到達点と今後の展開、SIGGRAPH Emerging Technologiesで展示したときの体験者の様子などをお話しします。
講演者プロフィール
庄司 道彦
東北大学大学院情報科学研究科修了。博士(情報科学)。一般消費者向けのヒューマノイド像を模索した結果、今回紹介するバーチャルヒューマノイドを着想。現実のものとするために大学の職を辞してNTTドコモの分身ロボット研究グループと合流。現在に至る。
受講者へのPR・メッセージ
愛知万博では多くのロボットが観客を楽しませていました。しかし、それらのロボットが掃除や介護などの実用目的はともかくとして、家庭に普及させるキラーアプリをまだ誰も見つけていないと聞けば、みなさんは驚かれるのではないでしょうか。
5年前に将来のロボット像を徹底的に考えた結果、ロボット単体では商品性に乏しいという結論に達しました。こんなことを言ってはロボット業界で袋叩きにされそうなので、あまり大声では言えません。ですので、バーチャルヒューマノイドはこっそり作りました。
これを使ったどんなコンテンツが考えられるのか、ゲーム開発者と意見交換できることをとても楽しみにしています。