このセッションでは、ゲームサウンド制作における大学や研究機関との産学連携、企業との産産連携をカプコンが実際に取り組んだ『謎惑館』(Nintendo3DS)での立体音響に関する「OtophonicsFactory」「ARNIS SoundTechnologies社」との連携、次世代機への実装を目的としたリバーブに関する「日本大学」「オンフューチャー社」との連携、の2種類の事例について紹介します。カプコンが取り組んでいる連携のテーマは「クオリティの追求と作業効率化の両立」が軸になっており、この高いハードルを克服するために、どういった取り組みをしているか、またこのテーマをどのように展開しているか、と言った連携する意義、取り組み方、注意するポイント、などを発表します。
講演者プロフィール
岸 智也
2001年カプコン入社。
鬼武者などのプロジェクトで主にカットシーンのサウンドデザインを担当。
"Lost Planet: Extreme Condition"よりサウンドディレクターとして業務に関わる。
サウンドディレクションを行う一方で、ワークフローの効率化、制作環境の構築など、
次世代のゲームサウンド開発を日々模索中。
<< 講演実績 >>
・AES 13th Regional Convention Tokyo 2007
「リアルタイム演算で作り上げるサウンドデザイン」
・AES 41st Conference London 2011: Audio for Games
「A New Framework for Creating Reverberation Tails and Its Application
for Interactive Processing of In-Game Sounds」
・CEDEC 2008
「カプコンが考えるサウンド制作方法の提案」
・CEDEC 2009
「カプコンが考えるサウンド制作方法の提案2 ~バイオハザード5~」
・CEDEC 2010
「カプコンが考えるサウンド制作方法の提案3 -ロストプラネット2編-
インタラクティブミュージックの制作手法とインハウスコンポーザーの開発スタイル」
・GDC 2010
「Lost Planet 2: Bridging the Gap Between Developer and Contractor」
他、多数。
《講師からのメッセージ》
北村 一樹
2008年入社。"LOSTPLANET2"にサウンドデザイナーとして参加。
立体音響技術の研究と、同技術を用いたタイトル"謎惑館"にメインサウンドデザイナーとして携わる。
ゲームに応用できる音響技術を、アカデミック・ビジネス双方から日々研究中。
《講師からのメッセージ》
カンファレンス初登壇となります。
今回の講演内容が、皆様のサウンドクリエイションのご参考になればと思います。
また、その他の方々のセッションから新たな刺激を頂き、今後の制作の糧にしていきたいと思っております。
どうぞ、よろしくお願い致します。