CEDEC2012インタラクティブセッションにて第1位を獲得した「3Dディスプレイと互換の多重化・隠蔽映像技術『Scritter』が拓く3Dコン テンツの未来」は,複数のプロジェクタを使った魔法のような多重化映像技術で話題となりました.ゲーム開発者からの具体的なコメントの中で最大の課題で あった「プロジェクタだけではなく,フラットパネルでできないか?」というニーズをついに解決しました.本発表では新開発のExPixelという技術を用 いて大型フラットパネルよる多重化・隠蔽映像技術を実現します.デモはUnity3Dを使ったシェーダーで実装されており,多重化を生かした複数プレイ ヤーのためのゲームシステムや,「テレビとゲームの共存」,スマートフォン応用を展示します.
講演者プロフィール
白井 暁彦
東京工芸大学工学部写真工学科卒(1996)、同工学研究科画像工学専攻卒(1998)、キヤノン(株)、英国のゲームエンジン開発企業クライテリオンの立ち上げに従事、東京工業大学 総合理工学研究科 知能システム科学専攻にて子ども向け触覚エンタテイメントシステムの研究で博士(工学)を取得(2003)。NHK-ESにて次世代コンテンツのためのバーチャルセットの研究、フランスLaval市にてVirtual Realityによる地域振興に参加、2008年より帰国し日本科学未来館にて科学コミュニケーター、2010年より神奈川工科大学情報学部情報メディア学科において、ゲームクリエイターやメディアアーティスト育成のための教育研究に従事。工学的なものづくりや展示物、作品プロデュースだけでなく、エンタテイメントとその技術が将来にわたって意味のある存在であるためには何が重要か、という原理的な整理や歴史、哲学、理論化などの研究も行なっている。著書に「WiiRemoteプログラミング」、「白井博士の未来のゲームデザイン ―エンターテインメントシステムの科学―」。
《講師からのメッセージ》
鈴木 久貴
神奈川工科大学白井研究室所属。
エンターテインメントシステムの研究の中でもExPiexについての研究をメインで行っています。
過去の講演としてはLaval Virtual 2014で本技術の発表経験があり、SIGGRAPH 2014でのポスター発表も予定しています。
一方でCrazy Dadaというアニメーション制作チームでASIAGRAPH Reallusion Awardで世界大会への参加もしました。
《講師からのメッセージ》
田口 裕起
神奈川工科大学 情報学部 情報メディア学科の学生
《講師からのメッセージ》
共同研究・開発者
藤村航(神奈川工科大学)
小出雄空明(神奈川工科大学)
Rex HSIEH(神奈川工科大学)
Yannick LITTFASS(神奈川工科大学/ ParisTech Arts & Metiers)
谷中 一寿(神奈川工科大学)