日本のゲーム産業は、これまで培ってきたゲーム制作ノウハウを、より広い分野に展開する時期に来ている。特に「教育分野への活用」は、経済産業省『ゲーム産業戦略研究会(2006)』において戦略の一つに挙げられている。この度、ベネッセコーポレーションと東京大学BEATの協働により、Webで利用可能な数学学習ゲームプラットフォームを開発した。そのプロトタイプの稼働実験として、東京工科大学の学生らが数学的思考学習ゲームを制作し提供した。当セッションでは、①当該プラットフォームならびに②実際に開発した学習シリアスゲームを展示し、実際にデモンストレーションしながら来場者に紹介し、今後の発展を議論したい。
講演者プロフィール
岸本 好弘
1959年兵庫県生れ。ナムコ、コーエーでビデオゲーム開発29年間、係わった作品は60タイトル以上、「ファミスタの父」と呼ばれる。2012年から東京工科大学メディア学部特任准教授。研究テーマは、「ゲーミフィケーション」、「ゲームの教育への利用」。好きな食べ物はオムライス。
《講師からのメッセージ》
三上浩司
1995年に慶應義塾大学環境情報学部を卒業後,日商岩井株式会社メディア事業部にて,メディア関連やコンテンツ関連の新規事業立ち上げ等に従事.1997年に株式会社エムケイにてプロデューサとして,3部作にわたるゲーム(未発表)の開発を担当.1998年にJCGLの創設者である金子満氏とともに東京工科大学片柳研究所に「クリエイティブ・ラボ」を設立,プロデューサを努める.博士(政策・メディア,2008慶応義塾大学)
主な著書
「映像ミザンセーヌの黄金則 -ヒットする映画の作り方-」共著,ボーンデジタル
「ディジタルアニメマニュアル2009」共著,デジタルアニメ制作技術研究会
「ディジタル映像表現」共著,CG-ARTS協会
「アニメ学」共著,NTT出版
過去のCEDEC講演
「Global Game Jamへの誘い -48時間ゲーム開発プロジェクト参加報告-」2009ショートセッション
「産学連携による高等教育機関におけるゲーム人材の育成と先端研究」2007レギュラーセッション
《講師からのメッセージ》
共同研究者
藤本 徹(東京大学)
共同講演
筑地 直矢 (東京工科大学 / メディア学部 / 学部4年生)
新倉 栄 (東京工科大学 / メディア学部 / 学部4年生)
小杉 泰良 (東京工科大学 / メディア学部 / 学部4年生)
柴田 善隆 (東京工科大学 / メディア学部 / 学部4年生)
露木 祐輔 (東京工科大学 / メディア学部 / 学部4年生)
豊田 大樹 (東京工科大学 / メディア学部 / 学部4年生)
野中 啓太 (東京工科大学 / メディア学部 / 学部4年生)