欧米ではシリアスゲーム開発の専門会社や、シリアスゲームを事業展開の軸にして成功する会社が出始め、シリアスゲーム研究、開発に提供される資金の額も拡大している。一方、国内ではニンテンドーDSの学習・実用系コンテンツが話題となっているものの、一時的なブームに終わりそうな兆しが見られ、必ずしも先行きは明るいとはいえない。
本ラウンドテーブルでは、国内におけるシリアスゲームのビジネスモデルや事業展開の現状を議論し、シリアスゲームが一つの市場を形成し、確立していくための方向性や課題を検討する。
講演者プロフィール
藤本徹
1973年生まれ。大分県出身。慶應義塾大学環境情報学部卒。教育関連企業などでの勤務を経て、2002年よりペンシルバニア州立大学大学院の教授システム学(インストラクショナル・システムズ)博士課程に在籍。
教授システム学の観点から、デジタルゲームを利用した教育方法・学習環境のデザインや、オンラインゲーム世界の学習コミュニティの研究に取り組んでいる。
2004年よりシリアスゲームジャパンのコーディネーターとして、日本にシリアスゲームを紹介し、日本における普及活動を推進している。2005年の CEDECでの講演「シリアスゲーム研究・開発の最新動向」、パネルセッション「ゲーム業界にとってのシリアスゲームの可能性と課題」のほか、国内外でシリアスゲームに関する論文、講演多数。著書に「シリアスゲーム-教育・社会に役立つデジタルゲーム」(東京電機大学出版局、2007)、訳書に「テレビゲーム教育論-ママ,勉強してるんだからジャマしないでよ」(東京電機大学出版局、2007)。
受講者へのPR情報、メッセージ
今年2月に出版した拙著「シリアスゲーム-教育・社会に役立つデジタルゲーム」(東京電機大学出版局、2007)に引き続き、訳書「テレビゲーム教育論-ママ,勉強してるんだからジャマしないでよ」(東京電機大学出版局、2007)が7月に出ます。ゲームが子どもたちのためになることを積極的に論じた数少ない本ですのでご一読ください。また、シリアスゲームジャパンのブログではシリアスゲームの最新情報を掲載していますのでご利用ください(http://anotherway.jp/seriousgamesjapan/)。