2009年、PS3 で発売された大好評タイトル『NARUTO-ナルト- ナルティメットストーム』は、単にデベロッパー:サイバーコネクトツー、パブリッシャー:バンダイナムコゲームスという関係だけではなかった。
バンダイナムコゲームスが内製のミドルウェア『NUライブラリ』をサイバーコネクトツーへ無償貸与し、その『NUライブラリ』を使用して制作されていたのだった。
さらに、2010年秋に発売を予定しているPS3、Xbox360マルチのタイトル『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム2』も『NUライブラリ』を使用して制作が進んでいる。
サイバーコネクトツーは『NUライブラリ』を使用して、PS3という新しいハード、その上での新しい表現などなど…を限られたスタッフで、どう作り上げていったのか?
そこで、本セッションのテーマは、ずばり『協業』です。
障害が多く存在する中でのエンジンを使ったゲーム制作の協業に関する成功のひとつのロールモデルをご紹介できればと思います。
講演者プロフィール
冨澤 茂樹
2000年 同業他社を経て旧ナムコ入社。
2001年より、マルチプラットフォームのツール・ミドルウェア『NUライブラリ』を立ち上げ、開発を始める。
鉄拳シリーズ、太鼓の達人シリーズ等、主力タイトルに採用される。
2006年、バンダイナムコゲームス設立後は、社内複数プロジェクトに加え、BANDAIレーベルのデベロッパーさんにも採用され、現行世代機への対応、社外サポートの対応と、おおわらわに。
本セッションのサイバーコネクトツーさんも、現行世代NUライブラリの開発・サポートを共に歩んできた同志。
《講師からのメッセージ》
本セッションは、サイバーコネクトツーさんの全面的なご協力のもと実現いたしました。
代表取締役社長の松山さん、技術開発チーフの宇佐見さんをお招きし、お話しいただきます。
ツール・ミドルウェアをいくつものプロジェクトで共有していくって、とても難しいことだと思います。
それぞれに、出したい表現・個性・開発工程…が異なっていて、どれかひとつに合わせると他が合わなくなる、なんていうことがよくあります。
それを社内だけでなく、社外デベロッパーであるサイバーコネクトツーさんと行ってきた中での裏話を少しでも多くお伝えできればと思います。
今回は、『時間厳守』を肝に銘じて望みます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
松山 洋
株式会社サイバーコネクトツー 代表取締役社長
博多にある元気なゲーム制作会社サイバーコネクトツーの代表兼ディレクター。
代表作:
「.hack」シリーズ(世界累計280万本)
「NARUTO-ナルト- ナルティメット」シリーズ(世界累計670万本)
最新作は、
PSP「NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットアクセル3」
PSP「.hack//Link」
PS3&Xbox360「NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム2」鋭意開発中!!
そして…新プロジェクトNDS「Solarobo ソラロボ -それからCODAへ-」鋭意開発中!!
《講師からのメッセージ》
構想10年、制作に3年をかけたサイバーコネクトツー新規ビッグタイトル、NDS「Solarobo ソラロボ(仮題)」の開発事例をご紹介させて頂きます。
第三者が見て、聞いて、『役に立つ・役に立てることができる』ことを大前提にお話致します。『自分たちが作りたいものを勝算持って実現する開発事例』ですので、多くの情報と方法論を受講者に受け取って頂くことが出来ると思います。
弊社ならではの戦略、その『秘密』と『方法論』を
公開することで聴講者にも『こうすれば自分たちにもできる!』という意識と勇気と手段を持って頂けると思います。
明日から早速皆様のお役にたてる、技術・テクニックを事例を用いてご紹介致します。
宇佐見 公介
1990年に株式会社タイトーに入社。数年後、友人達と共に前身となる有限会社サイバーコネクトツーを立ち上げ、現在に至る。PS2以降の作品ではゲームの開発に携わりながら、ゲームの基本システムの開発に従事。
《講師からのメッセージ》
1つの講演で多く情報を伝える事は難しいですが、受講者が刺激を受け、更なるアイデアが浮かぶような講演を目指して頑張りますので宜しくお願い致します。