モバイルゲームの運営において、頻繁な機能追加によりリグレッションテストの工数が積み上がり、頻繁なテストの実施が難しくなるケースがあります。こうした状況では、リグレッションテストを開発の最終段階でしか実行できないことが多く、機能を1つのリリースに詰め込みがちになる傾向があります。その結果、リリースサイクルの長期化や、デグレードやバグが発生した際の手戻りコストが増加するという課題が生じます。
本セッションでは、私たちのモバイルゲームプロジェクトで実践したリグレッションテストの自動化への取り組みを紹介します。約4000項目のリグレッションテストを50%自動化し、月1回のテストから毎日実行に移行したプロセスを軸に、スモールスタートで始めた導入の工夫、ステークホルダーとの協力体制、得られた成果やその効果について詳しくお話しします。
講演者プロフィール
田原 遥美

2018年に株式会社アカツキ(現: 株式会社アカツキゲームス)へ入社
サーバーエンジニアとしてIPタイトルのゲーム開発、2022年よりQA自動化に従事
《講演者からのメッセージ》
リグレッションテストの自動化をスモールスタートから進めてきました。
毎日実行できるまでの道のり、工夫などお話しできればと思います。
本セッションが少しでも皆様の参考になれば幸いです。
小山 竜之介

2018年に株式会社アカツキ(現: 株式会社アカツキゲームス)へ入社
QA領域の課題解決を行いながら、IPタイトルのゲーム開発やチームマネジメントに従事。
講演:
- AWS DEV DAY 2022「AWS Device Farm と Airtest でモバイルゲーム自動テスト」
- CEDEC 2023 自動テストシステム構築の内容を共同研究。
《講演者からのメッセージ》
リグレッションテストの工数が増え続け、リリース前のテストが重荷になっていませんか?
私たちも同じ課題を抱えていましたが、小さく始めた自動化の取り組みが、今では毎日実行できる仕組みへと進化しました。どう進めたのか、どんな効果があったのか、実際の経験をもとにお話しします。
「自分のプロジェクトでもできるかも」と思えるヒントを持ち帰ってもらえたら嬉しいです!