『VIractal』 は、2025年夏リリース予定のボードゲーム型RPGです。
本作では、「CRI ADX」と「CRI TeleXus」の二つのミドルウェアを活用し、ゲームの臨場感や没入感を増強するサウンド演出を実装しています。
本セッションは、ゲームサウンドとボイスチャットの二つのテーマに分けて、具体的な演出内容や実装して得られた知見をお話します。
1. CRI ADXを用いたゲームサウンド演出
・俯瞰型ボードゲームにおけるOBAを活用した立体音響表現
・バイノーラルとパススルーによる適切なサウンドの鳴らし分け
2. CRI TeleXusを用いたゲーム内ボイスチャット演出
・ゲーム内の状況の変化に連動し、ボイスエフェクトをかけて状態の変化を声で強調する手法
・ボイスチャットに立体音響を適用し、リアルなテーブルトーク感をイマーシブオーディオで表現
講演者プロフィール
渡辺 恵太

ボードゲーム型RPG『VIractal』(ヴィラクタル)ディレクター、企画リーダー
その他担当作品
・2024.08.01 ドカポン怒りの鉄剣 移植版
・2024.02.29 リヴィエラ~約束の地~リマスター
・2023.04.27 ブレイズ・ユニオン リマスター版
・2022.09.15 フェアリーフェンサー エフ Refrain Chord
・2022.04.07 ナイツ・イン・ザ・ナイトメア リマスター版
・2022.02.01 BAROQUE ~ふと目を覚ますと異形になっていた~
・2021.03.18 グロリア・ユニオンFHD Edition
・2020.11.12 バロック-ORIGINAL VERSION-
・2019.05.30 マッチョでポン! ZZ for Nintendo Switch™
・2019.04.11 ユグドラ・ユニオン リマスター版
《講演者からのメッセージ》
初めて3Dサウンド(立体音響)に挑戦してみました!
ゲーム「VIractal」では、音がどんなふうに使われているのか――その"立ち位置"や"役割"についてお話しします。
「興味はあるけど、どう始めたらいいか分からない…」というあなたへ。
少しでもヒントを持ち帰ってもらえたらうれしいです。
家室 証

2013年 株式会社CRI・ミドルウェアへ入社。
音声・映像ミドルウェアのゲームエンジン向けプラグイン開発とサポートに従事。
スマホ向け触覚ミドルウェアやリップシンクミドルウェアなどの研究開発にも携わる。
近年はゲーム・エンタメ業界向けのミドルウェア開発全般を担当。
《講演者からのメッセージ》
CRI ADXはここ最近、立体音響機能を強化してきました。
最新タイトルでの活用事例としてみなさまにご紹介できるのを楽しみにしています!
漆畑 裕介

2006年CRI入社。ゲーム向けに音声・動画・ファイルシステムのミドルウェアの開発を、様々な機種に渡って幅広く携わってきた。近年はボイスチャット・ビデオチャットの製品開発に注力。
《講演者からのメッセージ》
ボイスチャットをゲームの中に組み込むことで、パーティゲームを盛り上げる演出の幅がもっと広がります。
例えば、声に立体音響を適用すると、リアルと同じようにテーブルを囲んでしゃべっているような臨場感を持たせることができます。
ゲーム内のキャラクターが何か悪いステータスになったら、ボイスチャットの声にエフェクトをかけてあげることで、聴覚的に状態を伝えることもできます。
本セッションを通じて、声を使った演出による臨場感や没入感アップの可能性を感じていただけますと幸いです。