※ 本講演は、CEDEC2020–CEDEC2024 の講演『ゲームプログラマのための数学の歩き方』シリーズの続編ですが、内容につながりはありません。独立してご聴講していただけます。
近年のゲーム開発では、機械学習やコンピュータグラフィックス(CG)アルゴリズムにおいて、連続最適化が重要な役割を果たしています。連続最適化は、関数の最小値や最大値を求めるための数学的手法であり、機械学習をはじめ、ゲーム内の物理シミュレーション、アニメーション、さらにはAIの挙動最適化など、さまざまな場面で利用されています。本講演では、連続最適化の基本的な理論から、実際のゲーム開発での応用例までを直感的に解説します。また、実装に役立つライブラリの紹介も行います。
講演者プロフィール
長谷川 勇

株式会社スクウェア・エニックスではLuminous Studio、FINAL FANTASY XVの開発に参加し、2022年より研究開発部門のマネージメントを担当、2024年より現職。ACM SIGGRAPH Asia 2018 Real Time Live! Chair、2021 Games Chair、2024 Local Committee。共著『ゲームエンジニア養成読本』(Software Design plusシリーズ、技術評論社)。
《講演者からのメッセージ》
CEDEC2020から応募している本シリーズ6年目は、連続最適化編ということで機械学習やCGにも関連が深いテーマをお話できればと思います。今年も高校数学と大学数学の壁を越える一助になれば幸いです。
前田 航希

九州大学 理学部 数学科 卒業
その後、九州大学大学院 数理学府に在籍
《講演者からのメッセージ》
応用での側面が強い連続最適化は、使用者の数理的理解を持ってすれば、より一層強い武器になると考えています。
数学に苦手意識がある方でも、”知りたい!”方に収穫のある講演にしたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
鍛冶 静雄

"役に立つ"数学の開拓を目指す九州大学マス・フォア・インダストリ研究所にて,柔らかい幾何学・トポロジーを背景に形状処理や機械学習などの研究に携わる.著書に,サイエンス社AI/データサイエンスライブラリ「位相的データ解析から構造発見へ -- パーシステントホモロジーを中心に」,日本評論社・数学セミナー2020年4月号から2021年3月号連載「かたちを算する」など.
《講演者からのメッセージ》
ちょっと使ってみたくなる,そんな数学をお伝えできればと思います.
落合 啓之

CEDECでは 2013, 2014, 2021, 2022,2024 に登壇しています。著書に、Ken Anjyo and Hiroyuki Ochiai: Mathematical Basics of Motion and Deformation in Computer Graphics, Morgan and Claypool Publishers, 2014, があります。これは SIGGRAPH のコースをもとにしたものです。
《講演者からのメッセージ》
なぜそういう定義をするのか、という気持ちのようなものをお伝えして、正式な書物や論文を読んでいて感じる違和感を軽減できたらいいなと思います。