Unity向け軽量サウンドマネージャーの開発と運用: 小規模タイトルに最適な設計について

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日時:
2025年07月24日(木)15時00分〜15時25分
形式: ショートセッション(25分)
受講スキル:
・Unityでのオーディオ管理に興味がある開発者・サウンドデザイナー。 ・小規模タイトル向けの効率的な音響設計に関心がある方。 ・既存のUnityのAudioシステムの課題を感じている方。
受講者が得られるであろう知見:
・UnityのAudioData管理とその最適化方法。 ・軽量かつ柔軟な独自サウンドマネージャーの設計手法。 ・サウンドデザイナー向けのワークフロー改善のアイデア。 ・実運用で得られた知見と課題への対策。
セッションの内容

本セッションでは、小規模タイトル向けに開発した独自のサウンドマネージャーを紹介し、Unityでサウンドを扱う際の課題と、それを解決する手法について解説します。
特に以下のポイントに焦点を当てます。

1. Unityにおけるサウンド管理の課題

・AudioDataの再生・ロード管理と再生負荷の問題
・サウンドデザイナー視点の課題
・音に詳しくないプログラマーの負担軽減

2. 独自サウンドマネージャーの設計

・再生と管理処理の共通化
・AudioData型の導入
・インポーター拡張による自動処理
・SoundSettingによるプロジェクト個別設定

3. サウンドデザイナーのためのワークフロー改善

・Unityに触れず更新できる仕組み
・ファイル名の運用ルール
・少人数・小規模前提の効率化

4. 実装と実運用の知見

・役割の分担と試行錯誤
・再生状況の可視化とデバッグ支援
・イントロ付きループの仕組み
・現在の課題

このセッションでは、開発者・サウンドデザイナーの両方の視点から、Unityのサウンド管理を改善するためのアプローチを共有します。


講演資料

  • Unity向け軽量サウンドマネージャーの開発と運用_ 小規模タイトルに最適な設計について.pdf

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講演者プロフィール

田中 孝

田中 孝
所属 : MyDearest株式会社
役職 : テクニカルオーディオデザイナー / サウンドエンジニア

1999年 セガ入社、サウンドツールSoundFactory2の開発、2005年からはCRI・ミドルウェアにてCRI Audio、ADX2のサウンドツール開発、様々な会社のサウンド開発のサポートを行う。
2019年よりMyDearest株式会社にてテクニカルオーディオデザイナー / サウンドエンジニアとして、アルトデウス、ディスクロニアといったVR長編アドベンチャーにて、社内サウンドツール開発やサウンド業務を経験。
近年はBazookaStudio向けのサウンド制作業務を担当。

CEDEC2024 イマーシブオーディオ実装の知見とノウハウ- 、「ブレイゼンブレイズ」とボイスチャット 講演

《講演者からのメッセージ》
MyDearestのサウンドデザイナーとして、2か月で6つの小規模なゲームプロジェクトに関わった時の話になります。
すべてVRゲームで、プラットフォームはMetaQuest(Android)を主なターゲットとしていますが、
世の中にある多くの小規模開発として、ゲームエンジンのUnityの標準のオーディオ機能のみで、
サウンドデザイナー視点では最大効率で作業が進められるように、
サウンドエンジニア視点では究極に手軽に実装を行えるように準備をした時の話となります。