縞模様のテクスチャに対するサンプリングでのアンチエイリアシング

タグ:
日時:
2025年07月23日(水)16時20分〜16時45分
形式: ショートセッション(25分)
受講スキル:
・シェーダに関する知識 ・高校程度の数学(積分)の知識
受講者が得られるであろう知見:
シェーダを使ってのちょっとした画質の向上の方法
セッションの内容

エイリアシングはゲームなどのリアルタイムグラフィックスにおいて、現代でも完全に解決された問題ではなく、不具合が生じるケースが存在します。
さまざまなアンチエイリアシング手法が提案され、多くの場合にエイリアシングは目立たなくなってきましたが、さらに細かな構造においてエイリアシングが生じることになっているかと思います。
この問題に対する一般的な問題の解決は困難なので、今回はエイリアシングが目立ちやすい縞模様に限って、エイリアシングを低減する手法を提案します。
今回の手法では、描画される各画素が参照する画像について、各画素が覆う画像の領域で明暗のパターンを積分することで画素が表示すべき画像の平滑度合いを評価して、エイリアシングを低減する色を決定します。
この手法はTAAやTSRなど他のアンチエイリアシング手法と併用することができるので、従来のアンチエイリアシング手法の品質をさらに向上することができます。


講演資料

  • 縞模様のテクスチャに対するサンプリングでのアンチエイリアシング.zip

※資料のダウンロードにはログインが必要です。


講演者プロフィール

今給黎 隆

今給黎 隆
所属 : 東京工芸大学
部署 : 芸術学部 ゲーム学科
役職 : 教授

タムソフト、ナムコ、グリー、セガでのプログラマ・エンジニア経験を経て2016年から教鞭をとり、2021 年より現職。専門はリアルタイムグラフィックスに戻そうと頑張り中。CEDECは、4年ぶりCEDEC 2004から15回目の登壇。2007年にはImagire Dayとかしていました(偉い人が止めるかと思っていたら誰も止めませんでした)。

《講演者からのメッセージ》
簡単なグラフィックスの話が聞きたいなぁという方にリラックスして聞いてもらえればと思っています。