このセッションでは、現在人気を集めているVRシミュレーター系ゲームの持つ禁忌的要素に焦点を当て、プレイヤーが現実では絶対に行わないような禁忌的行為を体験できることから生まれる心理的快感と、それを開発者がどう設計しているのかを探ります。
またVRゲームの未来と、開発者がどのように倫理的な制限を解放し、自由な発想でゲームをデザインするのが望ましいのかについても解説します。
後半では、VRゲーム開発における最適な体制や、倫理的な境界線をどのように扱うかについても触れ、実際の開発に役立つ具体的な知見を提供します。
講演者プロフィール
池田 博幸

1973年福島県生まれ。専門分野はリアルタイムVFX。
旧スクウェア(現スクウェア・エニックス)に新卒入社後、ファイナルファンタジーVII / FF7(1996)の開発を機にエフェクトデザイナーとしてのキャリアをスタート。
その後サイバーコネクトツー、ポケラボ、MIXIなどを経て現職。
CEDEC登壇は通算8回目。
関わった作品
【Console】
FINAL FANTASY VII / FF7(1996)
Parasite Eve(1998)
FINAL FANTASY IX / FF9(2000)他多数
【Mobile】
SINoALICE-シノアリス-(2017)
Assault Lily Last Bullet(2021)
MonsterStrike(2021) 他多数
【VR】
DYSCHRONIA: Chronos Alternate Episode2(2022)
DYSCHRONIA: Chronos Alternate Episode3(2023)
Brazen Blaze - 3vs3 BRAWL ARENA(2024)
CEDEC参加実績(2017~2023)
【CEDEC2017】SPARKGEARを用いたスマートフォンでのハイクオリティなVFX開発事例とハイエンド向け新機能の紹介(スポンサー枠/三社合同セッション)
【CEDEC2018】進化し続けるSINoALICE-シノアリス-(公募枠/ショートセッション)
【CEDEC2019】こっそり教えます!エフェクトデザインのイ・ロ・ハ(公募枠/レギュラーセッション)
【CEDEC2020】CEDEC AWARDSノミネーション委員会ビジュアルアーツ部門審査員として参加
【CEDEC2021】リテイクゼロを目指して ゲームエフェクトをスムーズに制作する入門指南!(公募枠/ショートセッション)
【CEDEC2022】伝わらないのは誰のせい?ゲーム演出フィードバックの仕方(公募枠/ショートセッション)
【CEDEC2023】意識をうごかすVR-VFXのつくりかた(公募枠/ショートセッション)
【CEDEC2023】圧倒的な没入体験を目指して。VRアドベンチャー『ディスクロニア: CA』の体験設計(招待枠/ロングセッション)
《講演者からのメッセージ》
2年ぶりの登壇です。
最近のVRゲーム市場の俯瞰と未来に触れ、ヒット作品に共通している禁忌的な魅力を紐解き、それを生み出すための望ましい制作体制についてお話します。
お気軽にご参加いただけると嬉しいです。