ハムスターが毎週木曜に配信しているYouTube番組「アーケードアーカイバー」では、その週配信の移植タイトル紹介の他、タイトルによっては権利元との協力により開発者をゲストに招いたインタビュー、開発資料の紹介を行っています。またハムスターによるアケアカ移植開発においては、そのタイトルの熟練プレイヤーによる検証の上でプレイ感覚の再現度を高める作業が行われています。
この活動の裏側や、毎週の配信によって開発者、視聴者、プレイヤーに与えた影響を振り返ります。
また、それらを踏まえて、過去から現在の各メーカーのゲームの歴史を編纂し、未来へ遺すためにはどうすれば良いのか? を考えます。
講演者プロフィール
外山 雄一

テクノソフト、コンパイル、ライジング等でプログラマー/企画職として活動した後、2017年より現職。
タイトーでは「ダライアス」シリーズなどを中心とした過去タイトルの復刻商品プロデュースに関わる。
個人として「ゲーム文化保存研究所」に協力する他、「特定非営利活動法人ゲーム保存協会」名誉会員でもある。
《講演者からのメッセージ》
皆さんの中には「興味がないゲーム、業務に無関係なジャンルのゲーム、数十年前のゲームの保存は自分には関係ない」と思っている方もいるかもしれません。しかしゲーム業界が続く限り、保存と振り返りの重要性は増していきます。ゲーム復刻に関わり、過去の資料に触れ、当時の開発者の話を聞く中で気づいたことをセッションの中でお話します。
濱田 倫

1995年東芝EMI株式会社入社、PlayStation向けのテレビゲームのプロデュースを担当。
1999年に株式会社ハムスターを設立。2014年から「アーケードアーカイブス」シリーズのプロデューサーとしてクラシックアーケードゲームのアーカイブ(復刻・リリース)に携わる。
これまで「アーケードアーカイブス」としてアーカイブしたタイトルは470タイトル以上。
残りの人生をゲームのアーカイブに捧げると誓って奮闘中。
《講演者からのメッセージ》
名作映画をいつでも見られるように、ゲームだっていつでも遊べる環境が必要です。
そしてそのゲームの原画や開発資料を見られたり、開発者の人のコメントを聞くことができれば、より興味がわき、理解が深まると思います。
そして、私たちの世代が夢中で遊んだゲーム、必死に作ったゲームを、未来の、後世の人々に伝え、遺していくことは本当に大切なことだと思っています。
ゲームをアーカイブしていくという、この壮大なプロジェクト。みなさんのお力もぜひ貸してください。
一緒に未来のゲームユーザーを驚かせましょう!
宇出津 和仁

1996年 株式会社ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)入社
アーケードゲームの開発・宣伝、家庭用ゲームの宣伝、販売企画・営業・ゲームプロデュース
自社ゲームのライセンス・イベント興行・グッズ制作とゲームに関する様々なサービスを提供し続ける自社ゲームIPスペシャリスト
《講演者からのメッセージ》
メーカー、役割を問わず、ゲーム関係者みなさんと一緒に知見を収集、体系化することで、将来のゲーム開発において貴重な資料、情報源となります。普段の業務の隙間で、少しずつみんなで集めていきましょう。