生成AIの急速な発展により、ゲーム開発における重要性が日々高まっています。当社では様々な生成AI技術の検証と導入を積極的に進める一方、日々新たに検証を進める生成AI、そして刻々と変化する利用規約やライセンス、プライバシーポリシーの管理が大きな課題となっていました。
この課題に対応するため、利用規約などが記載されたページをクロールして監視する「ライセンスクローラー」を開発し、生成AIの変化に対応できる管理体制を整備しました。このツールは、既存の社内LLM基盤を利用して作られていて、従来の単純な文字列マッチングではできなかった高度な情報抽出によって実現しました。
本セッションでは、まずOpen WebUIとDifyという2つのOSSを社内サーバーにホスティングして構築した社内LLM基盤について紹介します。そしてその実践例として、この基盤を活用して開発したライセンスクローラーの詳細について解説します。
講演者プロフィール
坂爪 武

研究開発部で内製ゲームエンジン開発に携わった後、AIチームのリーダーに就任。
現在は、社内LLM基盤開発と、生成AIの業務活用促進に取り組んでいる。
過去の講演内容
CEDEC2020「ハイパフォーマンスなコア部分の開発手法 〜プロファイル駆動開発のススメ〜」
《講演者からのメッセージ》
安全に生成AIを業務で使うための取り組みと、社内LLM基盤を紹介します。
生成AI時代のゲーム開発における重要課題、ライセンス管理の解決策を学べるセッションです。Open WebUIとDifyを活用した社内LLM基盤の構築方法と、それを基にした「ライセンスクローラー」の実装例から、実用的なAI活用術が得られます。