PlayStation5®のシステムソフトウェア開発では、システムソフトウェアの各種機能に関するQAが行われており、機能テストの中には一部ゲームタイトルのプレイを伴うものがあります。
このQA中のゲームプレイを自動化するにあたっては、人間のプレイヤーと同じようにゲームの画面情報や音声情報のみを利用することができます。システムソフトウェアのQAはPlayStation5®の実機に対して行われるため、QA中のゲームプレイも実機上で動作するゲームタイトルを用いて行われ、開発中のゲームのようにゲームの内部情報を取得することができないためです。
私たちは画面情報のみでゲームを自動プレイすることのできるAIエージェントを作成するため、模倣学習、画像認識、コントローラ操作履歴の記録・再生等の手法を組み合わせたゲームプレイの自動化システムを開発しました。このシステムを用いてPlayStation5®上で動作する実際のゲームタイトルの自動プレイ、及び自動プレイを通したシステムソフトウェアの機能テストの一部自動化を実現しています。
本セッションではその際に得られた知見を共有いたします。
講演者プロフィール
矢部 博之
株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントに研究職として入社後、機械学習技術を用いた画像/空間認識、ゲームの自動プレイ等の研究開発に従事。
《講演者からのメッセージ》
特定のプラットフォームに限らず、より多くの方々にとって参考になる知見を提供できればと考えています。
お気軽にご参加いただけますと幸いです。
宮内 佑多朗
2019年に株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントに入社。
機械学習関連の研究開発に従事。
《講演者からのメッセージ》
本セッションが業界発展の一助になれば幸いです。
是非お気軽にご参加ください。
中原 弘貴
2019年に株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントにテスト自動化エンジニアとして入社。
各種テストの自動化から、テストを効率化するためのツールの開発などに従事。
《講演者からのメッセージ》
本セッションが皆様の業務の一助になれば幸いです。