近年ユーザーからゲームへの期待値が高まる中で、コンシューマーゲームの開発は大規模化する傾向にあり、その品質を保証するためにはQAサイクルを高速に回すことが重要です。
本セッションでは数百人という大規模な体制で開発が行われたGRANBLUE FANTASY: Relinkにおいて、膨大な量のテストを実施し、それによって起票された30,000件を超えるレポートに対応するために、「専任エンジニアチーム」が「総合的品質管理手法」をもとに戦略的に行った数々の施策の解説と、開発運用されたツールやサービスを紹介します。
この手法を用いて体系的に品質を管理し、事例のような改善を行うことで、大規模開発のQAサイクルを効果的に回すことができます。
最後に、専任エンジニアチームによってQAサイクルの改善を行う事の有効性について提唱します。
講演者プロフィール
安田 隼
大手ゲーム開発下請け会社にて主にモバイルゲームの開発・運営・リードエンジニアの経験を経て、2021年にCygamesに合流。
『GRANBLUE FANTASY: Relink』では、QAエンジニアリーダーとしてデバッグスケジュール検討・ルール策定・バグ管理、開発支援ツールの開発・運用、開発者のサポートなどを担当。
《講演者からのメッセージ》
QAエンジニア業務はリードエンジニアが兼任で行うことが多い領域だと思いますが、専任チームが担当することでより効率的かつ安定した開発を進行することができます。
エンジニアの方以外にも、QAの進行に悩んでいるプランナー、デバッグ担当の方の業務改善の一助になれば幸いです!
倉 大輔
複数のゲーム会社でのリードエンジニア、大手IT企業のマネージャーなどを経て 2022年にCygamesに合流。
『GRANBLUE FANTASY: Relink』では、QAエンジニアとして開発ツールやデータ分析サービスの開発運用を担当。
《講演者からのメッセージ》
エンジニアがプロジェクトのQAサイクル改善に専任で取り組むことで、開発効率を劇的に向上させることができます。
実際に大規模なゲーム開発で用いた手法や実施例を紹介しますので、この分野に興味のある方は是非ご視聴ください。