コロプラでは次世代のビルドシステムをクラウド上に構築しました。
Jenkinsをベースとしたオンプレミスのビルドシステムから
ArgoWorkflowsをベースとしたクラウドのビルドシステムへ移行したのですが、その過程には多くの課題がありました。
それらを解決していった話を、UI、速度、セキュリティ、コスト、保守/運用性、の分野ごとにご紹介できればと思います。
それぞれ、以下の内容を予定しております。
・UI
長期間運用していたビルドシステムを刷新する際、新しいUIへの抵抗感は1つの課題でした。
UIのレイヤを分離して独自に作り込むという手段もありますが、開発にかけられるコストも課題となります。
結果として、低コスト、短期間で利用者に好評なUIを作成できましたので、その内容をご紹介します。
・速度
新しいビルドシステムではオートスケーリングに対応し、並列実行に関しては利便性が向上しました。
しかし、ビルド関連のツールがインストールされたコンテナのロードに時間がかかってしまうという課題がありました。
また、毎回リモートリポジトリから多くのデータをダウンロードする必要があり、これにも時間がかかっていました。
コンテナの軽量化やデータのキャッシュなど、これらを高速化した方法をご紹介します。
・セキュリティ
クラウド化の際、セキュリティ面でのリスクも課題でした。
セキュリティの強化のために導入しているツールや、取り組んだ事などを紹介します。
その中の1つとして、ソフトウェアサプライチェーンセキュリティの強化についてもご紹介します。
・コスト
コスト削減に関して工夫した点をいくつかご紹介します。
また、運用してみて想定外にかかったコストや、その削減の対応についてご紹介します。
・保守/運用性
ソフトウェアのバージョンアップやアカウント管理などについて、保守/運用が楽になるように何をしたかご紹介します。
講演者プロフィール
会津 洋旭
2019年、サーバーサイドエンジニアとしてコロプラに入社。
運用基盤グループにてID連携システムやID連携用ライブラリの開発、権限管理システムの改修などに携わる。
2022年、次世代ビルドシステムの開発プロジェクトに参加。
《講演者からのメッセージ》
ビルドシステムの構築で得た知見、苦労した点や工夫した点についてお話しします。
皆様の参考になれば幸いです。