『夢職人と忘れじの黒い妖精』(以下、「ゆめくろ」)では自動QA技術を活用し、任意のゲーム内画面を複数解像度で自動撮影できるスクリーンショットツールを運用しています。ゲーム内の多くの画面をアートチームだけで複数解像度での見え方が確認できるワークフローを実現し、高速なUIパーツ作成やスチルイラスト作成に役立てています。
本セッションではまず初めにモバイルゲームの複数解像度対応の難しさに触れ、ゆめくろのUI・スチルイラスト作成ワークフローについて説明します。またツールの開発にあたり、AnjinやAirtest等のQAフレームワークの比較検討結果やツールの詳細な実装手法について説明します。最後に本ツールによって高速化されたワークフローの影響と今後の展望についてお話しします。
講演者プロフィール
叶 万晟
早稲田大学大学院を卒業後、2023年に株式会社CyberAgentに新卒として入社。その後、株式会社ジークレストに配属。『夢職人と忘れじの黒い妖精』ではアウトゲームの実装、開発効率化のためのツール開発、Firebase App Distributionの検証と運用、プライバシーマニフェスト対応に伴うUnityや関連SDKのアップデートなどを担当。
《講演者からのメッセージ》
QAライブラリの技術選定やツールの詳細実装、アートチームへの展開を担当しました。私の方からはどのような観点でAnjinを選定したのか、またJenkinsとAnjinを使用したツールの詳細な実装手法、テストシナリオの構築、ツールの動作フローなどについて説明いたします。本セッションがQA技術を用いた開発効率化の参考になれば幸いです。
森 雅希
2022年に株式会社ジークレストに中途入社。コンテンツ開発に携わりながら、社内横断の開発効率化部署を立ち上げ、開発推進施策や非ゲーム領域のライブラリ化を推し進める。現在はグループ会社内の開発推進のためのヘルプ業務に従事。
《講演者からのメッセージ》
昨今では自動QA技術が注目され当たり前に運用されるようになってきました。弊社でも実際に自動QA技術を実業務に活用できないかと検証を進めていたのですが、開発効率化という観点からも応用の可能性を感じUI開発ワークフローに活用しました。エンジニアだけでなく開発効率化に興味がある方全般に向けて、弊社での効率化事例についてお話させていただきます。