『GRANBLUE FANTASY: Relink』では、最大4人のプレイヤーが強大な敵と戦闘を行い、多数の音が同時に再生されます。
再生される多数の音の中からユーザーに聞かせたい音をどう届け、効果的な演出を行うのかという点について、
本タイトル独自の「聞き心地が良いサウンド」の実現に向けた発音やミックスの工夫を紹介します。
本セッションでは、
・イマーシブオーディオを活用したミックス
・リアルタイム音量制御システム開発によるミックス
・ゲーム仕様に則ったタイミングの調整によるミックス
の3つの側面から取り組みをご紹介します。
講演者プロフィール
城後 真貴
ゲーム開発会社に入社し、コンシューマーゲーム開発の複数のタイトルにおいてサウンド制作に従事。
2019年よりCygamesに合流、『GRANBLUE FANTASY: Relink』にて、リードサウンドデザイナーを担当。効果音制作、サウンドの実装、設計、ミックス等幅広く担当。
《講演者からのメッセージ》
『GRANBLUE FANTASY: Relink』では、すべてのユーザーに聞かせたい音を届けるために、立体音響、音量制御、発音制御を駆使しミックスを行いました。
立体音響の制作や、ゲームのミックスに関わられている方の制作の一助となれば幸いです。
泉名 利樹
2005年 関西の公立大学の農学系学部に入学。植物全般、特に青果の代謝や貯蔵を専門に学ぶ。
2010年 大阪のゲーム開発会社に新卒として入社、サウンドデザイナーとしてアクションゲームをメインに複数のタイトルにてプレイヤー、敵、環境音のサウンドデザイン、実装に携わる。
2018年 株式会社Cygamesに入社し『GRANBLUE FANTASY: Relink』の開発に従事。本タイトルでは主にプレイヤー、ボスのサウンドデザインと実装に加え、WWise内でのフェード、Stop処理やダッキング、バスルーティングなどの管理も担当。
《講演者からのメッセージ》
Ambisonicsやイマーシブ表現がゲームオーディオに導入されて久しい昨今とはいえ、タイトルに応じた使い方や特性などさまざまな模索や検証を経て導入を進めました。
本タイトルでの取り組みがイマーシブやシーンベースの活用、情報交換の活性に繋がれば嬉しく思います。
池田 岩暉
2020年に新卒として株式会社Cygamesへ入社。『GRANBLUE FANTASY: Relink』では、サウンド担当のゲームエンジニアとしてミックス関連システムのほかボイスの管理などを主に、幅広く取り組んでいる。
《講演者からのメッセージ》
ミドルウェアの活用と並行して、ゲーム本体のプログラム側から問題に取り組んだ事例をご紹介します。
サウンドアーティストの方だけでなくゲームエンジニアの方にも参考にしていただければと思います。