ChatGPTをはじめとする生成AIの登場によりこの1年はAIを追いかける人々にとっては激動の1年だったと思います。
テックフラッグでも生成AIに着目し、QA自動化への組込方を模索してきました。
今回はバンダイナムコアミューズメント様と協力して生成AIを用いたアーケードゲームのQA自動化の実現へ向けた実証実験を同社のレースゲームを題材にして行いました。
スマホゲームやコンシューマゲームとは違った固有の制約条件があるなかでどのようなアプローチをとったのか、最終的にどのようなアプローチ方法がアーケードゲームのQA自動化に合っているのかを詳細にお話します。
講演者プロフィール
山中 亮
複数の開発会社でゲームプレイプログラマーとして主にバトルPartを担当
関わった主なタイトルは「Fate/Grand Order」「サクラ革命」など
2021年に株式会社テックフラッグへ入社しゲーム開発の自動化・組織マネジメントなどに注力しています。
※過去の登壇
CEDEC2022「受託型開発会社が始める3Dアクションゲーム開発効率化のためのQA自動化への道のり~千里の道も一歩から~」
CEDEC2023「受託型開発会社が実現する3DゲームのQA自動化~去年からのアップデートと千里の道を踏破するBot開発~」
《講演者からのメッセージ》
ChatGPTをはじめとする生成AIの台頭により、昨今のAI開発状況は全ての業界で一変したといっても過言ではないと思います。
ゲーム業界も例外ではなく、生成AIにより今までのAIによるQA自動化の文脈からは異なる事例がこれからたくさん出てくることでしょう。
テックフラッグも生成AIに注目し、今回はアーケードゲームにおける生成AIの活用について取り組んでおりますのでその取り組みの一部をお話させていただきます。
生成AIの活かし方の方向性の1ケースとして参考になれば幸いです。
岡本 吉弘
主としてコンシューマーゲームのプロデュース業務に長らく携わってきました。
関わった主なタイトルは「ガンダム」や「エヴァンゲリオン」といったIPタイトルを30本以上、その中には「PlayStation Portable」や「PlayStation 3」といったハードのローンチタイトルも含まれます。
プロジェクトマネジメントの有資格者で、現在はアミューズメント部門でAIを用いたQC活動などに注力しています。
《講演者からのメッセージ》
「人力に頼らざるを得ない」とされているデバッグ作業ですが、AIを用いることで100%代替えすることは不可能だとしてもいくらかは作業軽減できるのではないか?と思ったことはありませんか?
我々は「まずやってみよう!」の精神でこの度実験を行いましたので、そこでどんな知見が得られたか皆さんにお話できればと思います。