社内開発者ポータルを活用したインナーソースの推進と技術的課題の解決

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日時:
2024年08月23日(金)13時40分〜14時40分
形式: レギュラーセッション(60分)
受講スキル:
- インナーソース推進によるコラボレーション促進、ソースコード再利用、ナレッジ共有に興味のある方 - 所属組織の開発者プラットフォーム (GitHub, GitLab, Azure DevOps, etc.) の運用に携わる方
受講者が得られるであろう知見:
- インナーソース推進のためのプラットフォームエンジニアリングと社内開発者ポータルの活用 - Backstageによる社内開発者ポータルの導入・運用のノウハウ
セッションの内容

本講演では、組織内にオープンソースの開発スタイルを取り入れることで効率的なソフトウェア開発体制を実現する取り組み、すなわちインナーソースにの推進についてお話します。

インナーソースは、組織の壁を超えたコラボレーションを促進し、ソースコードの再利用や知識の共有などのメリットをもたらしますが、十分な成果をあげるためには、組織内でインナーソース特有の文化を育成し、さまざまな技術的課題を解決する必要があります。

これに対する有効なアプローチとして、プラットフォームエンジニアリングと社内開発者ポータル(IDP)の構築があります。ソフトウェアカタログの機能を備えるIDPの導入により、大規模組織が抱える開発者プラットフォームの分断問題を緩和し、エンジニアだけでなくゲームデザイナーやアーティストなど、より多くの関係者を組織のインナーソース活動に巻き込むことが可能となります。

具体例として、オープンソースのIDP構築フレームワークであるBackstageをとりあげ、その大規模組織向けのカスタマイズの事例ともに、IDPがどのようにインナーソースの推進に寄与できるのかについて解説します。


講演資料

  • 20240823CEDEC-yaegashi.pdf

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講演者プロフィール

八重樫 剛史

八重樫 剛史
所属 : 株式会社バンダイナムコスタジオ
部署 : 技術スタジオ第3グループオンラインテクノロジー部サーバーソリューションユニットDXセクション
役職 : テクニカルディレクター

1999年株式会社ナムコ(当時)入社。2012年株式会社バンダイナムコスタジオ設立に伴う転籍、2018年株式会社バンダイナムコアミューズメントラボ設立に伴う転籍を経て、2020年より現職。研究・開発環境のクラウドサービス導入推進、CI/CDパイプライン構築支援、社内開発者プラットフォーム構築などの業務に従事する。
Microsoft MVP for Microsoft Azure (2023)

《講演者からのメッセージ》
開発者組織におけるインナーソースの推進だけではなくプラットフォームエンジニアリングの実践を含む総合的な内容にしたいと思います。よろしくお願いします。