今回で3回目となる「3Dアニメータの今後の課題について」では近年話題となっている「テクニカルアーティスト」について、議論したいと思います。ゲーム開発では、RIG、キャラクタ・セットアップといったテクニカルなスキルを要する作業をアニメータやアニメータ出身者が担当するという状況が以前からありました。こうした役割に対して昨年のラウンドテーブルでは、仕事としてどう評価されているのか不明確、本来のアニメーターの仕事から方向性が異なることに戸惑いがある、といった話題があがりました。テクニカルアーティストという職種が注目されている現在、現状を確認しつつ、これからのアニメーション制作環境ついて議論したいと思います。
講演者プロフィール
金久保 哲也
1991年株式会社ナムコ入社大型業務用、家庭用タイトルの開発にアニメーターとして携わる。現在、モーションキャプチャスタジオの運営、アニメーション技術の研究、開発に従事。
下田 星児
1978年9月1日生まれ。2005年に株式会社サイバーコネクトツーに入社。PS3「NARUTO-ナルト- ナルティメットストーム」エフェクトディレクション、特別ディレクション担当。PS2「.hack//G.U.」シリーズ エフェクトディレクション担当。現在は、ディレクターとして新たなワークフロー構築の為、奮闘中。
梅田 公一
1983年3月30日生まれ。2003年に株式会社サイバーコネクトツーに入社。現在までに携わったタイトル :PS2「NARUTO-ナルト- ナルティメットヒーロー」シリーズPSP「NARUTO-ナルト- ナルティメットポータブル 無幻城の巻」PS3 「NARUTO-ナルト- ナルティメットストーム」にてモーションディレクションを担当。現在は、シニアデザイナーとしてサイバーコネクトツーのアニメーション制作の先陣をきっている。