AI活用の開拓とスケーリングにおけるプロジェクト横断的なプランニングの効用と組織体のあり方について、DeNAの取り組みをもとに説明します。
ゲーム開発の要求品質の上昇と大規模化が進む中、機械的・自動的なアプローチによる品質・生産性向上のニーズも高まっており、複数のゲームプロダクトに対して機械学習技術を効率的に導入・拡張するノウハウは今後さらに重要になると考えられます。DeNAでは逆転オセロニアにおける機械学習技術の導入を端緒として、全社的なAI導入推進のための横断組織を立ち上げ、2年間に渡り様々な事例開拓に取り組んできました。
本講演ではビジネスニーズとAI技術のマッチング、複数のゲーム製品開発と研究開発の包括的な管理方法、スケーリングのための組織体制と戦略構築について具体の事例を踏まえて解説します。
講演者プロフィール
佐藤 勝彦
京都大学にてキリスト教学を専攻。大学中退後、フロム・ソフトウェア・Cygames・ドリコムを経て2019年よりDeNAに合流。コンテンツ開発チームとR&Dセクションの双方に所属しながら、リサーチャー/エンジニアからプランナー/プロジェクトマネージャー/ディレクターまで様々なポジションを経験。多角的な視点からゲームxAIの活用とノウハウ共有を推進する。GDC2022にて、AI活用の組織的推進をテーマに登壇。
《講演者からのメッセージ》
ゲーミフィケーションやメタバースといった概念が身近になり、ゲームエンジンが映像制作の場や
医療の場でも活用される中、ゲームで培われてきたAIの可能性はより大きく広がろうとしています。
開発の高度化・大規模化が進む中、よりワクワクする未来を効果的に広げていくために、
スケーリングのための組織的なノウハウの獲得もより重要になってくるのではないでしょうか。
本セッションでのDeNAの事例が、より胸躍る未来の実現のための一助となれば幸いです。