開発もQAも自動テスト!「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」のQAテスター参加で進化した「テスト自動化チーム(仮)」の取り組みについて

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日時:
2022年08月24日(水)14時50分〜15時50分
形式: レギュラーセッション(60分)
プラットフォーム: コンシューマ
受講スキル:
これから自動テストの導入を検討している方、自動テスト作成のための学習の過程やチーム運営などを含めた具体的な運用事例について興味がある方 自動テストシステムの開発や運用、マルチプラットフォームや多言語・多拠点開発における自動テストの役割や効果について興味がある方
受講者が得られるであろう知見:
手動QA部門がテスト自動化に参加するために効果的な施策と実プロジェクトにおける具体的な運用手法 マルチプラットフォーム・多言語・多拠点の並行開発におけるテスト自動化環境の実運用事例
セッションの内容

近年のゲーム開発では、開発規模が拡大するとともに、マルチプラットフォームや多言語対応、多拠点開発(海外・在宅勤務を含む)の必要性が増し、開発スピードや品質の維持のためにテスト自動化の重要性が日々高まっています。一方で、ゲーム開発におけるテスト自動化は、一般的には開発部門またはQA部門の片方が主体となって行われることが多く、どちらかが得意な切り口(単体テスト中心、画像認識によるプレイテスト中心など)に偏りがちです。
本講演では、開発部門とQA部門からそれぞれ参加して、一つの「テスト自動化チーム(仮)」を結成し、プログラマもQAテスターも各々の得意分野の自動テストを書くことで、より広範囲かつ効果的なテスト自動化を達成して、開発スピードと品質の向上に貢献した事例について、マルチプラットフォーム・多言語・多拠点開発となった「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」の実例をもとに、開発部門とQA部門のそれぞれの視点を交えて紹介します。


講演資料

  • 開発もQAも自動テスト!「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」のQAテスター参加で進化した「テスト自動化チーム(仮)」の取り組みについて.pdf

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講演者プロフィール

阪上 直樹

阪上 直樹
所属 : 株式会社セガ
部署 : 第1事業部
役職 : QAエンジニア

ゲームプログラマとして「龍が如く」シリーズ等の開発を行う中で自動化に目覚め、現在は「龍が如くスタジオ」専属のQAエンジニアとして、開発環境やQAの自動化・効率化に従事。

過去の講演:
KYUSHU CEDEC 2015 「龍が如く」の高速デバッグ術 ~そびえ立つバグの山を踏破するための弾丸ワークフロー~
CEDEC2017 無料で始める!「龍が如く」を面白くするための高速デバッグログ分析と自動化
CEDEC2018 次世代QAとAI 〜ゲーム開発におけるAI活用に正しく向き合うために〜
GAME CREATORS CONFERENCE '20 「龍が如く7 光と闇の行方」の自動テスト活用事例とテスト自動化チーム(仮)による若手育成の取り組みについて
CEDEC2020 「龍が如くスタジオ」のQAエンジニアリング技術を結集した全自動バグ取りシステム

《講演者からのメッセージ》
一昨年の「全自動バグ取りシステム」の講演等、今まではテスト自動化の技術面を中心とした講演を行ってまいりましたが、今回は、技術的な進化に加えて、自動テストの運用や、テスト自動化のメンバー育成・チーム運営に焦点をあてた講演になります。テスト自動化を実際に運用している方はもちろん、これから導入したいという方にもおすすめです!是非ご参加ください!

門脇 健造

門脇 健造
所属 : 株式会社セガ
部署 : プロジェクト業務部
役職 : 品質管理

2009年株式会社セガにテスターとして入社。
QA一筋でコンシューマーゲーム、スマートフォンゲームタイトルのテストに多数参加。
現在はプラットフォーム問わずタイトルテストの担当窓口として、テスト進捗管理に従事。
これまでのQA実地経験から予てよりQAの効率化・自動化を進めたいと考えていたが、今回「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」のテスト自動化に参加することでQAの効率化・自動化への想いが一層強まった。

《講演者からのメッセージ》
今回、手動でのテストを長年実施してきたQA部門としてタイトルに直結するテスト自動化に携わらさせて頂きました。
開発部門のみの自動化、あるいはQA部門のみの自動化、とそれぞれ独自でのテスト自動化への取り組みに関してはこれまでのCEDECでも多々講演が御座いましたが、開発部門とQA部門が共同で取り組んだものは例が少ないかと思います。
1つの同じ目的に対してお互いの視点からの「自動化」をお話することで、本講演が部門を超えた自動化対応を進めるための足掛かりになれば幸いです。

粉川 貴至

粉川 貴至
所属 : 株式会社セガ
部署 : 開発技術部
役職 : ビルドエンジニア

2008年株式会社セガにプログラマとして入社。Jenkinsを使った自動化環境の構築・整備を中心にその他開発ワークフローに関わる技術サポート業務に従事。
最近の講演:
CEDEC2020 「龍が如くスタジオ」のQAエンジニアリング技術を結集した全自動バグ取りシステム
https://cedil.cesa.or.jp/cedil_sessions/view/2209.html

《講演者からのメッセージ》
今回は開発部門とQA部門が協力して自動テストの運用に取り組んだ話がメインになり、その連携を自動化技術者という立ち位置でサポートした点を講演では補足させていただく予定です。
前回CEDEC2020の講演を聴かれた方もそうでない方も、新しい視点で楽しんでいただけるかと思います!

共同研究・開発者

桑原 和人(株式会社セガ 第1事業部)
堀江 裕貴(株式会社セガ 第1事業部)
米澤 綾恭(株式会社セガ 第1事業部)
徐 文杰(株式会社セガ 第1事業部)
石井 航(株式会社セガ 第1事業部)
石山 莉帆(株式会社セガ 第1事業部)
越智 拓海(株式会社セガ 第1事業部)
白崎 真希子(株式会社セガ プロジェクト業務部)
小田内 敦史(株式会社セガ プロジェクト業務部)