バンダイナムコスタジオにおけるリモートワーク中心のゲーム開発体制が、COVID-19をきっかけとして始まってから2年以上が経過していますが、いまだ数多くの業務が社内リソースに依存し、VPN接続の不便さや通信ボトルネックに影響を受けるなど、DX(開発者体験)を阻害する要因が残っています。
講演者はそのような問題を解決するため、クラウドを活用したゲーム開発インフラ改善の取り組みを続けてきました。これにはCI/CDパイプラインのクラウド化や、GitHub Enterpriseのようなマネージドサービス(SaaS)の導入といった単純なものから、クラウドデスクトップサービス(DaaS)や局所的クラウドVPN接続のようにインフラ設計や開発ワークフローを根本的に変え得るものが含まれます。
本講演では、そのようなゲーム開発インフラのDX(デジタル変革)の取り組みについて、これまでの成果と進捗を報告するとともに、今後の展望を示します。
講演者プロフィール
八重樫 剛史
1999 年株式会社ナムコ (現・株式会社バンダイナムコエンターテインメント) 入社。2012 年株式会社バンダイナムコスタジオ設立に伴う転籍、2018 年株式会社バンダイナムコアミューズメントラボ設立に伴う転籍を経て、2020 年より現職。
かつて Linux PC ベースの業務用システム基板やミドルウェアの開発業務に従事した。最近の業務はモバイルゲームアプリのサーバ開発、Raspberry Pi ベースの IoT 機器ソフトウェアの開発、社内の研究・開発環境のクラウドサービス導入推進、CI/CDパイプライン構築支援など。
《講演者からのメッセージ》
クラウドによるゲーム開発インフラの設計・構築の話題を含むエンジニアリング分野にフォーカスした内容でお届けします。DevOpsやIaCのサンプルプロジェクトも紹介する予定です。よろしくお願いします。