ゲーム規模の拡大やゲーム品質の高度化に対応するため、「ソード・シールド」の開発時に研究開発をすすめ
「Pokémon LEGENDS アルセウス」ではビルドパイプラインのクラウド化を行いました。
本セッションでは、そのクラウド化の導入に至った経緯や導入からタイトルのリリースまで運用して出た知見をご紹介します。
講演者プロフィール
立原 春木
ゲームのベンチャー企業入社後、フリーランスとしての活動を経て
米AIスタートアップの日本法人のCOOに就任。
Unityで再現(デジタルツイン)した工場をAIにより最適化を行うなど
複数のPoC案件にてPM/開発主任として参加。
ゲームフリーク入社後は、開発リーダーとしてクラウドを積極的に利用した
次世代向けの開発環境の導入および運用を担当。
《講演者からのメッセージ》
ゲームフリークでは、開発規模拡大に伴って直面した数々の課題を解決するために「ソード・シールド」の開発時より段階的にpublic cloud環境の導入検証をすすめ、「Pokémon LEGENDS アルセウス」の開発時に本格的な導入を実現しました。
本セッションでは、導入に至るまでの過程や知見を中心に紹介し、クラウド環境導入を検討されている方や
経営陣への導入メリットや導入戦略に関する説明に苦労されている方にとって助力になるような内容をお届けしたいと思います。
岩澤 幸
2002年 ゲームフリークに入社。ポケットモンスター ルビー・サファイアからゲームプログラム開発に携わった。コンテンツ開発の傍らで機材調達や開発環境整備も担当し、2018年からは専任のビルドエンジニアとして、ビルドパイプラインや自動テストなどの開発・運用を始めとした開発環境全体の整備・サポートに従事している。
《講演者からのメッセージ》
開発用サーバーの規模拡大に伴い、オンプレミスサーバーの運用が設置スペースや調達などの物理面・運用面で厳しくなりました。public cloudの導入は課題を解決してくれますが、機密性の高い開発リソースをオンプレミスと同じ堅牢さで守れなければ、そもそも利用が許可されない、という新たな壁がありました。ゲームフリークでは数年かけてcloud運用の情報セキュリティ対策と実績を積み重ね、段階的に開発サーバーのcloudシフトを進めてきました。今日は、その過程や知見を紹介できればと思います。
髙山 玲央名
2020年にゲームフリークに入社.
ポケモン開発におけるビルドパイプライン,自動テスト,データ分析基盤などの開発環境の構築・運用を担当.
《講演者からのメッセージ》
オンプレミス環境でホストしていた開発サーバーをクラウドへ移行したことで得られた恩恵,移行時の課題や注意点などをゲームフリークの事例としてご紹介できればと思います.