1人の天才が現れるのを待たない!ナムコ黄金期の開発現場の分析をベースにした、集合天才がユニークなゲームアイデアを生み出し続けられる仕組みとプロセスの実践の試み

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日時:
2020年09月04日(金)16時45分〜17時45分
形式: レギュラーセッション(60分)
受講スキル:
ユニークで魅力的なゲームアイデア(コンセプト)を創造する必要があるが、困難を感じている経営者、現場リーダー、ゲームデザイナー
受講者が得られるであろう知見:
チームで、あるいは個人でゲームアイデア(コンセプト)を創造するためのプロセス、手法に必要な考え方
セッションの内容

ゲーム開発プロジェクトにおいてゲームアイデア(コンセプト)の開発は極めて重要です。しかし、素晴らしいゲームアイデアを創造するには天才的なヒラメキが必要であると考えられています。
発表者は、自身のナムコでの開発現場で働いた経験と、黄金期とよばれた80年代に活躍した開発者の話から、コンスタントにユニークなゲームアイデアが生み出されるための環境や要因について分析を行いました。また、大学でのゲーム開発教育に得られた知見を適用して、学生であっても仕組みとプロセスによってコンスタントにユニークなゲームアイデアを生み出し続ける事を実践しています。
本発表では、これらの分析と実践的検証から生み出された、凡人であってもチームの力でコンスタントにユニークなアイデアを創造し続けられる可能性のあるプロセス、手法と背景になった理論(モデル)の概要を伝えます。


講演資料

  • CEDEC2020_発表時スライド資料.pptx

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講演者プロフィール

中村 隆之

中村 隆之
所属 : 神奈川工科大学
部署 : 情報メディア学科
役職 : 特任准教授

ゲームデザイン教育研究者。1971年生まれ。東北大学大学院工学科精密工学専攻卒業後、1995年ソニーに入社し、携帯電話の開発に従事。1997年にナムコ(現バンダイナムコゲームス)に入社する。プログラマとして業務用ゲーム機の開発に関わった後に、「もじぴったん」シリーズ等のディレクター、プロデューサーとして活躍。2010年に退社。フリーランスのクリエイティブプロデューサーとなる。2012年に神奈川工科大学情報メディア学科特任准教授に就任し、ゲームデザイン教育、ゲーム開発教育を進めている。これまでの経験を活かしゲームデザイン手法、ゲームデザイン教育法の研究開発を行っている。

《講演者からのメッセージ》
ゲーム業界は、一人の天才によるユニークな発想により支えられてきたといっても過言ではありません。これからも一人の天才が現れるのを待ち続けるのでしょうか。講師は、大学でのゲームデザイン教育の実践をベースに、凡人であっても手法とチームの力によって天才の発想に負けないようなユニークなゲームアイデアを生み出す方法を模索してきました。まだ、ユニークなゲームアイデアをチームの力でコンスタントに生み出す手法の開発は試みの途中ですが、現時点での進展を皆様に共有をできたらと考えています。