昨今のソフトウェア開発ではCI/CD専門のクラウドサービスを利用することが
一般的になってきています。しかし、一般的なソフトウェア開発と比較して特殊な要件
が多いゲーム開発の現場においては、様々な理由からCI/CD環境として
Jenkinsを自前で構築することが多いと思います。
本発表では、Jenkins運用で起こりがちな問題、私達が提案するJenkins
構成のメリット、Terraform・AnsibleによるJenkinsと
ビルドマシンの構築など中心に紹介します。さらに、クラウドのmacOSや一般的な
クラウドCI/CDサービスとの併用など、さらにクラウドを活用していく未来の展望
についてもご紹介いたします。
講演資料
- モバイルゲーム開発におけるJenkinsクラウド時代のJenkins構築と管理テクニック.pdf
- モバイルゲーム開発におけるJenkinsクラウド時代のJenkins構築と管理テクニック.pptx
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講演者プロフィール
加瀬 健太
2014年に新卒として株式会社ディー・エヌ・エーへ入社。
ブラウザソーシャルゲームチームのエンジニアとしてゲーム開発を経験。
2017年よりSWET(SoftWare Engineer in Test)グループへ移動。
QAチーム向けの自動化ツール作成などを担当し、現在はゲーム事業部へのCI/CD活用サポートを担当。
《講演者からのメッセージ》
現代のソフトウェア開発においてCI/CDは必須と呼べるほど知られるようになりました。
ですが、それを支えるJenkinsやビルドマシンの構築・運用のノウハウはあまり知られていないと感じています。
特にゲーム開発においては様々な要件や制約により、通常のソフトウェア開発におけるJenkinsとはまた違った難しさがあります。
Jenkinsやビルドマシンについて苦労されている方には、運用方法の一つとして参考にできる情報をお伝えできると思います。
私達の発表をきっかけに、この分野におけるノウハウがもっと活発に情報交換されて欲しいと考えております。
井口 恒志
SIer にてロボット関連のシステムやWebサービス開発の経験を経て、2017年より現職である株式会社ディー・エヌ・エー へ入社。
入社以来、SWET グループにて、PC向けのプラットフォームである AndApp のE2Eテストの開発・運用サポート、CI/CD の活用サポートや、それらに関連するツールの開発やメンテナンスを担当。
CircleCI Japan User Group のリーダの一員としても活動中。
《講演者からのメッセージ》
CI(Jenkins)をプロダクトの開発サイクルにどのように組み込むかの事例などは多く情報共有されていると思います。しかし、環境の構築や運用に焦点をあてたノウハウの共有は少ないように感じております。
開発サイクルを鈍化させる要因の一つとならないようにCI(Jenkins)環境を構築して運用していくには長年運用してきた経験から培ったノウハウも重要だと思います。そこで、私たちの講演では Jenkins 環境の構築・運用に関して取り組んでいることをお話させていただきます。Jenkins の環境構築や運用を実際にされている方や、これから構築をしようとしている方々の一つの手掛かりになればと思います。