開発環境における様々なツールは直接的・間接的かを問わず何かしらの形式でゲームと連携します。
そして、ツールとゲームの連携がより便利になることでゲーム開発者はゲーム作りの本質に集中できるようになります。
私たちカービィチームの使う内製フレームワーク Frat Framework でも各ツールがゲームと連携しています。
これら連携手法は統一されているわけではなく用途やコストバランスに応じて様々な連携手法を採用しています。
本セッションでは、カービィチームで使われているツール・ゲーム連携の事例とその実装方法と、それにより実現できたワークフローなどを紹介します。
講演者プロフィール
中野 宏晃
「星のカービィ スターアライズ」リードテクニカルプログラム担当。
入社後いくつかのタイトル開発経験を経て「星のカービィ Wii」、「星のカービィ トリプルデラックス」ではプログラムディレクターを務める。
「星のカービィ スターアライズ」ではランタイム&非ランタイムのシステム設計・実装、および内製フレームワーク Frat Framework 開発チームとの連携を担当。
《講演者からのメッセージ》
昨年、私たちは初めてCEDECセッションを行い、ハル研究所の内製フレームワークなど、カービィチームの開発環境について紹介しました。
たくさんの方にご参加・ご視聴いただいたなかで、「自分たちも開発環境を充実させたいが具体的なやり方がイメージできない」というお声もいただきました。
そこで今回のセッションでは、どうしてこのようなツールを用意したのかという背景だけでなく、もっと実装のイメージをしていただけるように、使用したライブラリ・設計などを含む具体的な実装も紹介します。
特に開発環境作りの経験が少ない方のご参考になればと思います。