本セッションでは、シリコンバレーで勤めていたゲーム会社がなくなってしまい、路頭に迷った講演者が「くまのレストラン」で花開くまでの2年間のインディーゲーム開発の軌跡を共有いたします。ガチャもない遊びきりのスマホのストーリーゲームでどうやってグローバルかつ経済的に成功を収めたのか。複数のゲームを積みあげるプラットフォーム効果や、運だけに頼らない集客、独特のマネタイズ、東南アジアでのオフショア開発、技術の蓄積による開発効率の改善についてのノウハウを具体的な事例を交えて解説致します。好きなゲームを作ることをあきらめないゲーム開発者の「生き方」の一つとして参考になれば幸いです。
講演者プロフィール
佐藤 大悟
早稲田大学を卒業後、カーネギーメロン大学大学院にてエンターテインメントテクノロジーを専攻。Activision Blizzard、スクウェアエニックス、DeNAを経て独立。Goによる独自ゲームエンジンを共同開発し、「くまのレストラン」がヒット。過去の講演に、CEDEC2011(忍者ロワイヤルの今までと今後)、 GDC2013(Blood Brothers: How a Japanese Mobile RPG Made It to the Top of the American Charts)など。
《講演者からのメッセージ》
個人開発者にとって本当にいい時代になりました。無料で使えるゲームエンジンがあり、マーケットへのアクセスもある。いいゲームを作るだけでは経済的な成功をおさめることはむずかしいでしょうが、本気で向き合えばチャンスはあります。自分の講演がなにかしらのヒントになれば幸いです。