AIにゲームをデバッグさせることは出来るのか? 〜ゲームAI専門会社モリカトロンの挑戦〜

タグ:
日時:
2019年09月06日(金)17時50分〜18時50分
形式: レギュラーセッション(60分)
プラットフォーム: コンシューマ アーケード PC モバイル
受講スキル:
スキルは特に必要ございませんが、 ・品質管理に携わっているプロデューサー、ディレクター、プログラマの方 ・新しいテスト・デバッグ手法に興味のある方
受講者が得られるであろう知見:
品質管理の知識 テスト自動化についての知見
セッションの内容

モリカトロン株式会社は、『がんばれ森川くん2号』『くまうた』などAIを使ったゲームを開発しつづけてきたゲームクリエイター兼AI研究家の森川幸人が、AI研究の成果をゲーム業界のお役立てるために設立したゲームAIの開発専門企業です。

そんなモリカトロンが、近年コストの増大が深刻な課題となっているデバッグ業務について、最新AI技術を使って自動化できれば、ゲーム業界の皆様にめちゃめちゃ貢献できるのではないか?という発想のもと、AI品質保証事業を開始致しました。

しかしながら、最新のAI技術をもってしても、AIが人間のようにバグを見つけ出すのは並大抵のことではありません。そこで我々は、ゲームを自動的に攻略するAIを研究しながらも、平行して、人間のテスターが行うデバッグ業務をサポートして、部分自動化や効率化を行ったり、テスト品質をアップさせたりして、人間のデバッグ効率を最大化するためのAIやツールを研究開発することにしました。

本公演では、モリカトロンが研究開発してきた「人間のデバッグ効率を最大化するためのAIやツール」に焦点を当てて、現時点での研究開発の成果を発表させて頂きます。また、ゲームを自動的に攻略するAIについての研究成果は、『AIは自分でボードゲームの勝ち方を見つけられるか?』という別の講演で発表させて頂きますので、こちらも是非ご覧ください。


講演資料

  • 【CEDEC2019】モリカトロン『AIにゲームをデバッグさせることは出来るのか』20190903.pdf

※資料のダウンロードにはログインが必要です。


講演者プロフィール

本城 嘉太郎

本城 嘉太郎
所属 : モリカトロン株式会社
役職 : 代表取締役社長

1978年神戸生まれ。
ゲーマーだった19歳の時、世界初の本格MMORPG「ウルティマオンライン」に出会って強い衝撃を受け、将来ネットワークゲームを作ることを決意。サーバエンジニア、大手コンシューマゲーム開発会社のゲームプログラマを経て、2005年にモノビットを創業。ゲーム開発を行いつつ、まだ日本でネットワークゲームを作る文化がなかった頃からネットワークゲーム開発の研究開発に着手。その成果を元に、2013年からモノビットリアルタイム通信エンジンの販売を開始。また、CEDECでは2011から5年連続で講演を行っており、そのうち2つの講演がトップクラスの聴講者評価を頂き、CEDEC AWARDの選考委員も務める。2017年にゲームAI専門企業『モリカトロン株式会社』をAI研究家の森川幸人と共同創業。

《講演者からのメッセージ》
AIを用いたデバッグの自動化は、ゲーム業界全体の悲願だと思っています。まだまだ研究に着手したばかりですが、現時点での成果を共有することで、日本のゲーム産業の品質向上に貢献できれば幸いです。