スマートフォンアプリの運用では、ユーザーが間断なくプレイできる環境を維持しつつもイベント等のリリースにおいて大量のファイル・環境の更新を実現する必要があり、ユーザーのニーズを満たすためにはそのサイクルを高速にする必要があります。
プリンセスコネクト!Re:Dive(以下:プリコネR)においても、週2回行われる3プラットフォームに向けたリリース、月更新合計5000超のファイル、常に10以上並列稼働する開発環境、5リポジトリ合計50超のブランチを管理しつつ、新機能リリース時なども最大限メンテナンスに入らないような体制が求められました。
本講演では、これらの体制を構築すべくプリコネRで行った、リリースによる更新を考慮したアプリ設計、CIを用いた大量に存在するリソースファイル・開発環境・ブランチ管理コスト改善などの取り組みを紹介します。
講演者プロフィール
冨田 康之
大手コンシューマーゲーム開発会社を経て、2014年より株式会社Cygamesに所属。クライアントエンジニアとしてネイティブアプリ開発部署に従事。「プリンセスコネクト!Re:Dive」では開発からリリース・運用まで携わりアプリ開発やビルドシステム環境構築を担当している。
《講演者からのメッセージ》
「プリンセスコネクト!Re:Dive」の運用では大量のリソース・ブランチ・CIジョブが存在し、高頻度のリリースと安定化を実現するための大きな課題となりました。この問題を解決するためには、リリースの効率化、自動化などの改善に取り組む必要があります。本講演では、同様の問題に困っている方々に向けて、プロジェクト内での実際の取り組み・改善を通して得られた知見をご紹介します。