本講演では、Shadowverseの開発事例を通じ、デジタルカードゲームにおけるQAコストの大幅削減を可能とするプランナー主体によるテスト駆動開発の手法を紹介する。3ヶ月ごとに約130枚のカードが追加されるShadowverseの運営では、膨大なカード組合せ数によるQAコストが課題となった。各カードが持つ機能や能力はプランナーによりデータ化されるが、これと合わせプランナー自身がカードの振る舞いをテストできる環境を用意することで、QAコストを大幅に削減することに成功した。このプランナー主体のテスト駆動開発を可能としたツール群やビルド環境、これらを実現するための考え方について、網羅的に開示する。
講演者プロフィール
柴田 有輝
2015年度新卒として株式会社Cygamesに入社。エンジニアとして、リリース前からShadowverseの開発に携わる。
現在はバトルパートのリーダーを担当、開発と運用を行いながらバトル開発全体の管理を行っている。
《講演者からのメッセージ》
ゲーム開発の大規模化に伴いバグ検知や、修正、開発に伴うデバッグのコストなど
様々な問題に向き合わなければいけなくなってきたかと思います。
Shadowverseでは、エンジニアだけではなくプランナーと協力しQAコストの削減や開発効率の向上を図りました。
それらの知見を開発プロセスを交えながら紹介致します。
このセッションが皆様の今後のゲーム開発の一助となれば幸いです。
鄒 一舟
中国出身。2012年来日し、早稲田大学に修士入学。
2015年新卒として株式会社Cygamesに入社。
Shadowverseリリース前からUI、バトルロジックやAIなどの実装に携わる。
現在はAIの設計と実装を担当している。
《講演者からのメッセージ》
最初にShadowverseの開発に参加した時、自分はまだ何もわからない新人でした。
色々な問題がありましたが、それを解決していくうちに、ゲームと一緒に成長してきました。
そんな経験談を、今回のセッションを通して皆様に共有したいです。
運営タイトルの継続開発に携わっている方々や、これからリリースする新規タイトルを開発している方々にとって、少しでもご参考になれば幸いです。