本セッションでは、物理エンジンによりギフトがVTuberアバターに当たった場合の反応動作の自動生成をします。
それに加えて演者がVTuberアバターの体の硬さ(スティフネス)を変更できるようにします。
これによりギフトがVTuberに当たった場合に演者が演技しなくても、自然な動作を生成することができます。
※ギフトとはVTuberの配信中に視聴者がお金を払うとVTuberのいるVR空間に出現するバーチャル物体です。
講演者プロフィール
杉森 健
東京工業大学修士1年,長谷川研究室所属
《講演者からのメッセージ》
このセッションではVTuberアバターの新しい動かし方を紹介します.
是非ギフトをアバタにぶつけに来てください!
佐藤 裕仁
東京工業大学工学院情報通信系情報通信コース博士後期課程在学。
主な研究分野はキャラクタ動作生成。
《講演者からのメッセージ》
アバタにとっても、視聴者にとってもインパクトのある展示になったと思います。
三武 裕玄
2011年 東京工業大学大学院 知能システム工学専攻博士終了、同年より精密工学研究所(改組により現在は未来産業技術研究所)助教。
主な研究対象は感覚・運動制御・動力学のシミュレーションによるキャラクタ動作の自動生成手法、およびその応用。研究成果を応用したインタラクティブキャラクタとして「Kobito -Virtual Brownies」「AGC バーチャルコンシェルジュ朝比奈硝子」「東工大 × ソードアート・オンライン ユイに会いに行こう!」なども制作。
《講演者からのメッセージ》
動作を人が入力するVTuberであっても、アバターと物体の相互作用は物理エンジンの計算に頼った方が素早く自然な反応を実現できます。きびきびした動作と柔らかい相互作用を両立するために物理エンジンの使い方を工夫している点もポイントです。
小栗 賢章
2019年,東京工業大学工学部電気電子工学科卒業.
東京工業大学院工学院情報通信系修士課程在学中.
《講演者からのメッセージ》
物理的投げ銭にどうぞ!!
長谷川 晶一
1997年東京工業大学工学部電気電子工学科卒業.1999年同大学大学院知能システム科学専攻修士終了.同年ソニー株式会社入社.2000年東京工業大学精密工学研究所助手.2006年9月博士(工学).2007年電気通信大学知能機械科准教授.2010年東京工業大学精密工学研究所准教授現在に至る.EuroHaptics 2004 Best Paper Award,EuroGraphics 2004 Best Paper Award,ACE2005, 2012 Best Paper Award,日本バーチャルリアリティ学会論文賞,貢献賞など受賞.キャラクタ動作生成,物理シミュレーション,ハプティクス,ヒューマンインタフェースロボット,エンタテインメント工学の研究に従事.
《講演者からのメッセージ》
バーチャルリアリティや、大型ディスプレイと身体認識を用いたシステムでは、キャラクタとプレイヤーの距離が近づき、プレイヤーの視線や仕草に対するキャラクタの視線や仕草による反応が大切になってきます。
キャラクタの身体の物理、感覚運動系、注意をシミュレーションし、キャラクタAIと動作をつなぐ新しいオーサリング手法を用いることで、無限のバリエーションを持つ自然な反応動作を、低コストで作ることができるようになります。ついにキャラクタモーションにリアルタイムシミュレーションが役立つ時代が来たと実感しています。ぜひキャラクタ達の反応をお確かめください。