ウェアラブルデバイスの進化、ネットワークの高速化、現実世界のデータ化によるデジタルツインの推進、ソーシャルVRコミュニティの活性化。これらの革新は現在進行系で進んでおり、やがてはバーチャル世界とリアル世界が融合して自由に行き来できるような時代につながっていきます。
日産自動車株式会社ではこれらを踏まえた将来技術「Invisible-to-Visible (I2V)」を発表し、いくつかの実証実験/デモを経てその実現に近づいています。
カヤックでは、アプリ側の企画と開発をお手伝いいたしました。
本セッションでは、
・Invisible-to-Visible (I2V)とは何か、どのような未来を実現しようとしているのか
・リアル世界の自動車にバーチャルワールドを持ち込む実験のためにどのような開発が必要だったか、開発環境やアプリケーションの構成についての解説
・デモの体験者の意見や振り返りによる考察
・モビリティ(移動する乗り物)にバーチャルワールドを持ち込むための技術的な課題
などについてお話したいと思います。
講演者プロフィール
原 真人
【略歴】
2009年面白法人カヤック入社
2015年カヤックVR部設立
2018年〜2019年、本講演で解説するプロジェクト「I2V」のデモ開発に参加
【過去の講演】
CEDEC2016「VR体験を「自分ごと」と感じさせる導入演出、およびナラティブなVRコンテンツへの発展の考察」
《講演者からのメッセージ》
CEDECには2度目の登壇参加となります。カヤックの原です。
今回は、日産自動車様の「I2V」プロジェクトに参加させていただいておりまして、その開発の裏側などについてお話させていただきます。
AR・VRヘッドセットは将来的には日常生活で使われるツールになっていくだろうというのは多くの人が想像するところですが、一方で日常生活に欠かせない存在であるはずの「自動車」、ひいては「移動する乗り物」における利用についてはまだ発展途上と言えるかと思います。
今回講演いたしますI2Vのプロジェクトでは、このような「自動車を使う生活におけるヘッドセット利用」という観点でも様々な知見を見せられるかと思います。
ぜひご聴講ください。
上田 哲郎
九州大学総合理工学研究科情報システム学専攻修了
筑波大学経営政策科学研究科企業科学専攻修了 博士(システムズ・マネジメント)
MashupAward2010グランプリ経験
《講演者からのメッセージ》
仮想世界と自動車の関係を真面目に考察してみました。デモを含めてご覧ください。