現実が主役!未来のリアルワールドエンターテインメントにむけた挑戦

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日時:
2019年09月06日(金)14時50分〜15時50分
形式: レギュラーセッション(60分)
プラットフォーム: モバイル
受講スキル:
ARやMR(Mixed Reality)が主題の講演となりますのでVR/AR/MRの違いなど基礎知識がある方を前提に講演します。昨年のセッションをCEDiLで参照頂けますと幸いです。 https://cedil.cesa.or.jp/cedil_sessions/view/1799 モビリティ、リアルワールドロケーションに関しては基礎から説明します。
受講者が得られるであろう知見:
世界規模でのリアルワールドエンターテインメントのモビリティを含めた新たな可能性、スマホ、ウェアラブル、向けAR・MR開発のポイント。なぜ現実や人が主役なのか、我々が考えるAR、MRの本質について。
セッションの内容

MR(ミックスドリアリティ)、モビリティ、リアルワールドロケーションによる3つのプロトタイプを通して得られた未来のリアルワールドエンターテインメントにおけるバンダイナムコ研究所の挑戦を紹介します。

昨年のCEDECにおいてMRにおける新たな遊び、Collaborative Playを紹介させていただきました。今年は新たな遊びのコアを手に入れた次のステップとして、都市にとって重要な要素である、モビリティとリアルワールドロケーションを融合し、エンジニアリングでの知見も含めた現実世界における未来のエンターテインメントに向けた他に例がない先行事例の知見の共有をいたします。

2015年の屋内砂浜 海の子、2017年のマイクロソフトホロレンズでの実物大パックマンのプロトタイプ発表をはじめとしてバンダイナムコ研究所はXR分野において様々な挑戦を行っています。2018年は本田技研工業株式会社様のパーソナルモビリティUNI-CUBをお借りしてモビリティとMRの実験を「シーグラフアジア2018」と「山口県周南市の地方創生イベント」で行いました。「シーグラフアジア2018」では、VR/AR award VR/AR technology, Content award 2nd placeを受賞しました。2019年はGoogle マップにより現実世界を取り込み、プロトタイプ開発し、GDC(Game Developers Conference、サンフランシスコ)のGoogle様ブースにて展示を行い、大きな反響を得ることができました。

今回のセッションではゲームデザインとエンジニアリングの分野において、これまでのスマートフォン(ハンドヘルド)、HoloLens(ウェアラブル)、UNI-CUB(モビリティ)の実験と多くのお客様からのフィードバックをもとに、マルチデバイスが交わるMR、ARでの開発手法、設計の違い、気を付けるポイントそしてフィードバックから得られた知見を広く共有いたします。

現在スマートフォンで開発されている開発者の方はもちろん、将来のエンターテインメント開発者に向けてAR/MRグラス、モビリティ、Googleマップを通して現実世界へ溶け込み混然一体となった新しいエンターテインメントの姿を皆さんと共有し、新鮮な驚きと学びに満ち、行動を喚起するようなセッションにしたいと思います。よろしくお願いいたします!


講演資料

  • CEDEC2019_BNKEN_motoyama_6Sep2019.pdf

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講演者プロフィール

本山 博文

本山 博文
所属 : 株式会社バンダイナムコ研究所/BANDAI NAMCO Research Inc.
役職 : クリエイティブディレクター、ゲームデザイナー

株式会社セガ、UBISOFTを経て株式会社ナムコに2003年入社。2019年4月1日に設立されました株式会社バンダイナムコ研究所に在籍しています。

近年の主な業績として、CEDEC AWARDS 2017ノミネーション委員会においてゲームデザインの委員を拝命。SIGGRAPH ASIA 2018にて、"The player is the star” - Futuristic vision for Mixed Reality Worldが、VR/AR award VR/AR technology, Content award 2nd placeを受賞。GDC 2019 Google Boothにて、PAC IN TOWN BUILT with Google Maps(プロトタイプ), PAC-MAN GEO(プロトタイプ)を体験展示しました。

登壇実績は、
- GDC 2018 VRDC ”Pac-Man HoloLens: Developing a Mixed Reality Game for a Broad Audience”
- SIGGRAPH ASIA 2018 course "From Video Game to Digital Playground"
https://www.slideshare.net/hirofumimotoyama
- CEDECでは、2009年、2014年、2016年、2018年と登壇しています。

《講演者からのメッセージ》
2019年4月1日に設立されました株式会社バンダイナムコ研究所は、既存事業にとらわれない価値創出を目指し、ゲームに閉じない、数年先の新しいエンターテインメントを創出することを目標に設立されました。

我々が考える数年先の新しいエンターテインメントの姿に関して皆様と共有するとともに実現するために必要な具体的な技術に関する取り組みや知見を紹介し、未来への妄想を掻き立てる刺激的なセッションにしたいと思っております。ご参加、よろしくお願いいたします。

共同講演者の岩田 永司は海外出張先のオーストリアのリンツからリアルタイムでホログラム講演を行う予定です。

岩田 永司

岩田 永司
所属 : 株式会社バンダイナムコ研究所/BANDAI NAMCO Research Inc.
部署 : フューチャーデザイン課
役職 : リサーチエンジニア

2011年バンダイナムコゲームス入社。
内製ライブラリの開発に約2年従事したのちVRやAR/MRの研究を開始。
参加プロジェクト:サマーレッスン、PAC IN TOWN、Funguageなど
講演:CEDEC 2013/2014、Unite 2018、Siggraph Asia 2018など

《講演者からのメッセージ》
未開拓のMixed Realityの分野で、最高の体験を技術の力でどう実現するかを考察します。また、新しい試みとして、遠隔地からMixed Reality技術を活用した講演を予定しています。