本講演では、3人称VRアクションゲーム『ASTRO BOT : RESCUE MISSION』(PlayStation®4用(PlayStation®VR 専用))で実現した心地よいキャラクター操作と、VR世界への没入感を高めるインタラクション手法を紹介します。VRアクションゲームでは、プレイヤーの正確な奥行き知覚によってこれまではできなかったゲームプレイが可能になります。しかし、VRゲーム特有の課題も多く存在します。プレイヤーがどこを向いていても操作できる?酔いにくいプレイヤーの移動方法は?プレイヤーが「ゲームの世界にいる感覚」を感じられるためには?これらの問題に対し、JAPAN Studio ASOBIチームが数々の試行錯誤と生理学的な知見によって導き出した解決策を解説します。
講演者プロフィール
吉田 匠
大学ではVRやARに関する研究に従事し、2011年に博士号(情報理工学)を取得。SIEに入社後はJAPANスタジオASOBIチームのリードゲームプレイプログラマとして『THE PLAYROOM』(2013、PlayStation®4)、『THE PLAYROOM VR』(2016、PlayStation®4)、『ASTRO BOT : RESCUE MISSION』(2018、PlayStation®4) に携わり、キャラクター制御などを担当。
《講演者からのメッセージ》
VRはとにかく実際に体験するまでその真価を理解することはできません。本講演を受講する前に『ASTRO BOT』をプレイしておいていただけると、より有意義なセッションになると思います。