本セッションでは,ミミズやイモムシのような柔軟生物のデジタルモデルに対し,触覚を伴ったインタラクションが可能なシステムを展示します.本システムは,講演者らが開発してきた弾性体の物理エンジンと,市販のハプティックデバイスを結合して構築されました.本システムでは,VR環境においてバーチャル柔軟生物が能動的に運動し,体験者はハプティックデバイスを通して生物の柔らかさと動きを感じることができます.システムの展示に加えて,柔軟生物の形状モデリングと運動デザインについて紹介します.
講演者プロフィール
佐瀬 一弥
経歴:
2017年北海道大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了.博士(工学).同年,東北学院大学工学部機械知能工学科助教,現在に至る.CEDEC2014, 2015, 2016 にて,リアルタイム物理シミュレーションおよび触覚提示について講演.
《講演者からのメッセージ》
柔らかい物体の触覚提示システムを展示します。VR空間で能動的に動くキャラクタに対する、触覚を伴うインタラクションの実現を目指しました。
岸本 慎也
経歴:
岸本慎也 株式会社ケイズデザインラボ テクニカルマネージャー
ハプティックデバイス・3Dプリンタ・3次元計測機の販売・運用に携わる。
現在はフォトグラメトリ等を用いたデジタルアーカイビングなど3Dデータ付加価値創造を軸とした
新規事業立ち上げに従事。触感などの3Dの枠を超えたデータ開発に拡大中。
《講演者からのメッセージ》
接触シミュレーションに+αとして3Dスキャンデータを用いることで、よりリアルに実物に触ったかのような体感が
できるようになっています。是非体験していってください。