VRにおける「手を使った移動」の検討、検証結果、課題

タグ:
日時:
1970年01月01日(木)
形式: インタラクティブセッション
プラットフォーム: コンシューマ アーケード PC
受講スキル:
・VRに関する基礎的な知識、幾つかのゲームコンテンツ体験 ・3Dゲーム開発に関する基礎的な知識
受講者が得られるであろう知見:
VR内での手を使った移動は、大半のVRハードウェアで直感的に使える入力手段がハンドコントローラに限定されている現状においては、有力かつ探求し甲斐のある手段と言えます。しかしゲームパッドのスティックやワープ方式と比べてまだコンテンツが少なく、検討するにも初歩的な段階から考えざるを得ない状況です。 このセッションでは、そこにある程度の土台や方向性を提供します。皆さん自身のコンテンツにおける移動手段を検討される際のインプットの1つにして頂き、楽しい応用例やより快適な移動体験を生み出して頂ければ幸いです。
セッションの内容

VRにおける「手」は一般的に、リアル空間における手の役割をいかにVR空間で再現するかが重視されています。例えば「掴む」「投げる」「押す」「指し示す」などがそれにあたります。私達はゲームを制作する中で、そうした現実の再現ではなく、「移動手段に使う」という形で手の利用を試みました。

このセッションでは、制作及びその過程での検証を踏まえて、以下のような内容をお話します。
・「手を使った移動」の類型
・他の移動手段との比較
・類型ごとの、実例紹介
・「手を使った移動」にまつわる要素と、それぞれの選択肢の評価
 - 照準→伸ばすアクション→固定/解放→移動アクション→フィードバック
・検証して分かった課題
・ゲームデザイン上のポイント
・実装上のポイント


講演資料

  • C17_219.pdf

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講演者プロフィール

稲村 創

稲村 創
所属 : 株式会社VR Agent
部署 : CTO

経歴:
エンタープライズ系システム開発会社、Web系ベンチャーを経て2012年サイバーエージェント入社。ソーシャルゲームやモバイルゲームアプリの開発、技術戦略の策定などに携わる中Oculus Riftを体験して衝撃を受け、以降VRVR騒ぐ担当の人となっていたところ2016年12月より現職となる。
現在はVR/ARのアプリ、ゲームを開発しております。

《講演者からのメッセージ》
セッション内容や「受講者が得られるであろう知見」を読まれて少しでも興味を持たれた方、実際に体験されたい方は、是非お気軽にお立ち寄り下さい。

中地 功貴

中地 功貴
所属 : 株式会社サイバーエージェント

経歴:
ユーザーに新しい体験を届けたいと考え、ゲームやVRコンテンツの開発を行っています。

iPhone 3Gを手にいれたことをきっかけにUXの魅力に触れ、大学ではゲーム開発にのめり込む。2015年、Oculus Rift DK2に感銘を受けVR開発を始める。臨死体験ができる『VR通勤電車』や、視界や音によって生み出す圧迫感に注目をした『至近距離ガールVR』など、VRによる新たな体験を模索している。2017年、名古屋工業大学 情報工学科 学士課程修了。同年、株式会社サイバーエージェント入社。

著書:『VRエンジニア養成読本』共著(2017) 技術評論社

《講演者からのメッセージ》
VRは没入感のある体験を作り出せることで注目されていますが、空間内での移動についてはまだ確立されていない状況があります。本セッションでは「手」を使ったインタラクションに注目をし、「直感的で自由度の高い移動」と「VR酔いの低減」を両立するために行った試行錯誤を紹介します。VR空間での移動についてお悩みの方は、是非一度お立ち寄りください。