デジタルとアナログを組みあわせたVRボードゲーム「アニュビスの仮面」を開発・販売しました。VRの弱点である「他の人が見えない」という特徴を、ゲームデザインにより遊びの要素に変化させることが出来ました。本セッションでは前記に加え、開発過程においてぶつかった様々な課題と解決方法の例を示します。半分デジタル、半分アナログの要素を持つ本作品ですが、ゲームデザインの手法については抽象化しデジタルゲーム開発に役立てられるよう努めます。
講演者プロフィール
濱田 隆史
美術大学でプロダクトデザインを専攻した後、株式会社ハル研究所に入社。企画職として開発に関わる。
その後、ギフトテンインダストリ株式会社を設立。ボードゲームの開発を開始する。
2016年2月にデジタルとアナログが融合したVRボードゲーム「アニュビス仮面」を開発&販売。
《講演者からのメッセージ》
企画(ゲームデザイナーまたはレベルデザイナー)の技術に関する情報は、他の職種に比べ極端に少ないと思っています。私も初めてゲームデザインやレベルデザインに取り組んだ際、どのようなアプローチを取ったら良いか分からず、大変苦労しました。恐らく企画職の方は苦労の末、自分なりの方法を見つけ出しているのだと思います。
一方でその技術は属人的であり、伝達の方法は職人気質や精神論になりがちです。
本セッションは「アニュビスの仮面」で使用したゲームデザインの方法を単純化し、多くの方に利用可能なフレームワークとして提案します。この手法はVRだけに限らず「新しいハードでゲームを考える方法」として有効であると考えています。皆様のご参加をお待ちしています。