視覚だけじゃない これからのVRシステム

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日時:
2016年08月24日(水)17時50分〜18時50分
形式: レギュラーセッション
受講スキル:
VRに関する興味と基礎知識
受講者が得られるであろう知見:
視聴覚以外の五感を活用したVRシステムのヒントおよびコンテンツ作りに関する知見
セッションの内容

ヘッドマウントディスプレイの急速な低価格化による普及は今後のゲーム産業がVRという新しい表現手法を得て発展していくことを期待させる。ゲーム開発者の参入によってVRコンテンツは質の高いエンタテインメントとして昇華し、体験者の数が急増する事は予想に易い。一方で、ゲーム産業において表現手法は視覚と聴覚に偏っており、代替現実という幅広い表現の土台に対して一部の表現しか使われていない。視覚や聴覚に限らない感覚提示を行うことで新しい体験をもたらすシステムを研究している講演者3名がそれらの効果と今後のゲーム産業への発展について語る。


講演資料

  • C16_94_01.pdf
  • C16_94_02.pdf
  • C16_94_03.pdf

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講演者プロフィール

鳴海 拓志

鳴海 拓志
所属 : 東京大学
部署 : 情報理工学系研究科
役職 : 講師

2006年東京大学工学部システム創成学科卒業.2008年同大学大学院学際情報学府修了.2011年同大学大学院工学系研究科博士課程修了.2011年同大学情報理工学系研究科知能機械情報学専攻助教.2011年より同大学講師,現在に至る.VR,クロスモーダルインタフェースに関する研究に従事.博士(工学).
CEDEC2013では「錯覚を利用した新しい体験のデザイン ~感覚、リアリティ、行動を変える技術~」,CEDEC2014では「クロスモーダルを利用した感情のデザイン 〜高次の心の動きを作るための工学的手法〜」と題し講演.またCEDECプログラムワーキンググループ委員,PERACON2013,PERACON2015審査委員を務める.

《講演者からのメッセージ》
視覚以外の感覚に働きかけることで見えてくるVRの新しい可能性と,そのエンタテインメントへの応用について一緒に考えましょう!

簗瀬 洋平

簗瀬 洋平
所属 : Unity Technologies Japan
部署 : Japan
役職 : Product Evangelist / Education Lead

学生時代から日本コンピューターシステムメサイヤ事業部、株式会社キャリアソフト、株式会社コーエーネットなどでキャリアを積み、ソニー・コンピューター・エンタテインメント、アトラス、株式会社ゲームリパブリック、株式会社サイバーコネクトツーなどでゲームデザイナ/シナリオライタとしてゲーム制作に携わる。主なプロジェクトは「ラングリッサー」「グローランサー」「ワンダと巨像」「Folks Soul 失われた伝承」など。
代表作は「魔人と失われた王国」
2012年よりスクウェア・エニックスでリサーチャーに転進、現在はユニティ・テクノロジーズジャパンで学術・教育方面を担当しつつ研究者として活動。

《講演者からのメッセージ》
VR研究は人間の研究です。人の感覚を知ることが新しいVRを生み出す鍵と言えるでしょう。

安藤 英由樹

安藤 英由樹
所属 : 大阪大学
部署 : 情報科学研究科
役職 : 准教授

1998 年愛知工業大学大学院工学系研究科修士課程修了.同年同研究科博士課程進学.1999年理化学研究所BMC JRA 配属,2000年科学技術振興事業団「協調と制御」領域グループメンバーとして東京大学情報学環研究員,2004年NTT コミュニケーション科学基礎研究所RA,2007 年同研究所RS,2008年大阪大学大学院情報科学研究科准教授,現在に至る.感覚伝送技術,感覚運動情報工学,VRに関する研究に従事.博士(情報理工学).

《講演者からのメッセージ》
アミューズメントパーク等ではモーションチェア等によって加速度感覚を提示する事で臨場感を向上させる技術を導入しているが,家庭用に使える様な安価で小型なものはない.しかし,前庭電気刺激等を利用すれば,軽量安価な装置だけで,モーションチェア等と同様に加速度感を付加し,臨場感を向上させる事が可能となる.さらに,VR酔い等の改善も期待出来る.