カヤックでは、VRコンテンツを作る時にはできるだけ「立体視で何かを体験する」というだけではなく、
「別の世界へ旅をしている」ということをユーザーに体感してもらうことを大事にしています。
そのため、バーチャルとリアルの接点、つまりVRコンテンツの導入部分の演出はできるだけ丁寧に設計する必要がありますが、そのあたりをどうするべきかを実際の開発事例を交えて解説いたします。
また、VRはゲームにおけるナラティブ性をさらに充実したものにしていくと思われますが、
感覚がリアルに近づく分、想像で補わせられる部分が減るため、ナラティブ性を維持するためにつくり方を工夫する必要が出てきます。
前述したVRコンテンツの導入部分の演出は、このナラティブ性の維持につながっていくと考えております。
後半では、いくつかのプロトタイプを用いてVRコンテンツのナラティブ性についての考察をしたいと思います。
講演者プロフィール
原 真人
面白法人カヤック
VR部
リーダー兼エンジニア
2013年、Oculus Rift DK1を入手して以来、主に企業のプロモーションを目的としたVRコンテンツの開発に取り組んでいます。
2015年7月にはカヤックVR部(http://vr.kayac.com/ )を発足し、より本格的なVRコンテンツ開発ができるようになってまいりました。
《講演者からのメッセージ》
CEDEC初挑戦となります、KAYACの原と申します。
今回は、VRのナラティブについて弊社でのVR開発実績をベースにお話しいたします。
カヤックではこれまでにそこそこの数のVRコンテンツを開発しており、
皆様のお役に立てる情報も提供できるのではないかと思いますのでぜひお越しください。
どうぞ宜しくお願いいたします。