本セッションでは,講演者らが開発した弾性体の物理エンジンと市販のハプティックデバイスを組み合わせた,弾性体の触覚提示システムを展示する.これはCEDEC2015『有限要素法を用いたインタラクティブ弾性体シミュレーション』で展示したシステムを発展させたものである.CEDEC2015では弾性体をつまむことのみに対応していたが,本展示では弾性体および剛体オブジェクト間の接触を考慮することにより,押すことやなでることにも対応する.実装の理論的な詳細についてはショートセッション『弾性体のリアルタイム接触シミュレーションと触覚提示手法(理論編)』での講演で紹介する.
講演者プロフィール
佐瀬 一弥
2013年東北大学大学院工学研究科博士課程前期修了.北海道大学大学院情報科学研究科博士課程後期在学中.日本学術振興会特別研究員(DC2).
CEDEC 2015 ショートセッション “インタラクティブ弾性体シミュレーションのための有限要素法の実装とGPUによる高速化”
CEDEC 2015 インタラクティブセッション “有限要素法を用いたインタラクティブ弾性体シミュレーション”
CEDEC 2014 インタラクティブセッション “HTML5を活用したインタラクティブ物理シミュレーション ~タブレット端末による柔軟体・流体の力学計算~”
《講演者からのメッセージ》
当研究室ではリアルタイム物理シミュレーションを応用したVR脳外科手術シミュレータの開発を行っています.その経験から有限要素法によるインタラクティブ弾性体シミュレーションの実際について情報共有させていただきたいと思います.
江間 章斗
2015年度北海道大学工学部卒業.
2016年北海道大学大学院情報科学研究科システム情報科学専攻修士課程在学中.
《講演者からのメッセージ》
柔らかい物体を実際に触ったかのような感触を得ることが出来ます.ぜひ一度体験してみてください.