ゲームというデジタルインタラクティブコンテンツ開発で当たり前のように培ってきた技術や知識は、他業界から見た時に大変貴重な価値を持っています。私たちが常に考えているユーザーとのインタラクティブ表現手法はゲーム以外の製品やサービスにも多いに役立てられる要素であり宝の山なのです。
このセッションではバンダイナムコスタジオのサウンドチームが、これまで取り組んできたゲーム業界以外の企業プロジェクトへの参加や協力事例をご紹介します。また、ゲーム技術を活かしたゲーム以外の製品開発への取組事例なども紹介させていただきます。ゲーム開発技術・知識のアドバンテージが、他業界からのどのように魅力として感じられているのかを知ることで、新しいビジネスチャンスのきっかけとなれば幸いです。
講演者プロフィール
大久保 博
エグゼクティブサウンドデザイナー・プロデューサー。94年にサウンドクリエイターとしてナムコに入社後サウンドディレクター、コンポーザーとして数多くのゲームサウンド開発を担当。近年、ゲームサウンド技術を応用したVSSS(バーチャルサウンドスケープシステム)の立ち上げ、CEDECアワード2014優秀賞受賞の「NAMCO SOUND Player」の企画立案などを行い、ゲームサウンド技術の他分野への応用を進めてきた。バンダイナムコエンターテインメントの新規事業チームやゲームメソッド活用コンサルティングチーム「スペシャルフラッグ」に協力メンバとして参加し、さまざまな企業との共同プロジェクトを進行中。主な担当作品:リッジレーサーシリーズ、エースコンバットシリーズ、アイドルマスターシリーズ、他。
《講演者からのメッセージ》
ゲーム開発技術の価値・強みを今一度確認し、ゲーム以外の分野でビジネス展開を考えるきっかけにしていただければと思います。また技術者視点からは見えづらい技術を「売り物」に変える時の考え方など、我々のこれまでの経験に基づいて、理解しやすい形でお話させていただきます。
髙橋 みなも
1995年(株)ナムコに入社。以来、アーケード・モバイル・コンシューマなど幅広いジャンルの製品において主にアセット実装設計やワークフロー構築などサウンドクリエイターの技術サポート中心に携わる傍ら、近年は大久保と共にVSSS(バーチャルサウンドスケープシステム)の研究開発と営業行脚に明け暮れる。
《講演者からのメッセージ》
主にVSSS(バーチャルサウンドスケープシステム)の展開事例を中心にお話させていただこうと思います。