Jenkinsを利用したビルドパイプラインの構築・保守の具体的な事例を紹介し、
ビルドパイプラインを定期的に見直すことの重要性をお伝えします。
当初のビルドパイプラインでは、以下のようなCI(継続的インテグレーション)を阻害するサビがありました。
- ビルド開始から成果物を取得できるまで、2時間かかる
- ビルドの破損の発見が遅れ、修正コストも跳ね上がる
- ビルドスクリプトが複雑化・肥大化しており、保守できるような状況ではない
これを、「Groovyスクリプトでビルドパイプラインの細かなステージを制御する構成」にすることで、
ビルドパイプライン上のサビつきを落とし、CIが機能するように改善しました。
プロジェクトのニーズに応えるビルドパイプラインの一例として、
この構成で利用した構築手法と、Jenkins設定・ビルドスクリプトの特徴的なポイントを解説します。
講演者プロフィール
篠崎 旭
2013年に株式会社バンダイナムコスタジオに技術研究職として入社。
ツール・ライブラリ開発に関わる中で、自動ビルドや自動テストなどに興味を持つようになり、社内初の専任ビルドエンジニアを志願。以後、現在に至るまで2年ほど、内製フレームワーク開発のためのビルド環境の構築・保守に従事。
最近では、フレームワーク開発のみにとどまらず、利用側であるゲームプロジェクトにも出張して、社内でビルド環境の構築を推進している。
《講演者からのメッセージ》
ショートセッションでは、ビルドパイプラインをどうして組み替えることにしたか、どのようなスクリプトで実現したか、紹介させて頂きます。 必要なビルドパイプラインの規模や内容は、所属するプロジェクトによって大きく異なると思います。 そこで、本セッションでは、ビルドパイプラインそのもの以上に、「なぜ掃除するか」「どのような手法で実現したのか」を中心に説明したいと考えています。 既にプログラムの自動ビルド・デプロイなどのパイプラインの構築を経験されたことがある方はもちろん、 CIに興味はあるが、Jenkins設定やビルドスクリプトを、どうして・どのように書けばいいか迷っている方に受講してもらえれば と思います。 このセッションが、皆様のパイプライン構築の参考になれば幸いです。