スクウェア・エニックスでは音の専門部隊としてサウンドチームがあります。
サウンド制作には効果音、音声、音楽、収録等様々なジャンルがある上に、ゲームの場合実装の為の専門的な知識やプログラミングが必要とされています。
またゲームの進歩は速いので我流の技術が多く使われており、新規スタッフには専門の訓練が必要となります。
音という括りの中で多彩な内容を必要とするサウンドチームは、他のセクションと比べてもかなり特殊な組織となっています。
現在弊社サウンド部では年間80タイトル以上のサウンド業務を担当しておりかなり大きな組織となってきました。
しかし現在の組織運用に至るまでに様々な事がありました。
今回は開発毎の技術等の話ではなく、強いサウンドチームを作るためにはどうしていけばよいのかをクリエイターからの目線でお話ししたいと思います。
講演者プロフィール
矢島 友宏
1996年スクウェア(現スクウェア・エニックス)入社
開発部サウンドグループのマネジメントを行いつつサウンドディレクション、サウンドシステム設計、効果音作成も行う。
代表作はゼノギアス、ベイグラントストーリー、聖剣伝説4、FINAL FANTASY XI~XIII-2
LIGHTNING RETURNS : FINAL FANTASY XIII、ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン等
CEDECやGDC等でゲームオーディオについて多数講演
《講演者からのメッセージ》
今回は技術ノウハウではなく組織についての話をしたいと思います。
実際に直面した問題やその対処、ビジョンの推移や実績を解説することで
みなさんのサウンドチームの強化に繋がるきっかけになれば幸いです。
土田 善紀
『ファイナルファンタジータクティクス』2Dアニメーション、AIプログラマー、『ベイグラントストーリー』3Dキャラクタモデル・モーションプログラマー、『ファイナル ファンタジーXII』VFXプログラマー、リード・リアルタイムレンダリング・プログラマーなどを歴任しながらインハウスツール群を多数制作。現在、社内共通サウンドドライバ・ツール群のディレクションを担当。CEDEC、GDC、学校など講演多数。CEDEC2015運営委員、IGDA日本 SIG-Audio世話人 Twitter [ @tsuchidasama ] Facebook [ yoshinori.tsuchida.9 ]
《講演者からのメッセージ》
最強でディープなプログラマを目指して邁進していたハズが、最近は専ら技術開発・導入や運営の仕事が多くなってまいりました。最初は迷いも多かったものの、これはこれで面白いものだと新たな自分に目覚めつつあります。
今年のCEDECではそのあたりの知見共有で皆様のお役に立てればと思っております。