ゲームデザイナーなら「好きにゲームを作りたい」と思う事はありませんか?ゲームの仕事を始めて10年、独立して6年。今年リリース予定の「Game Dev Heroes」は私にとって初めての完全セルフプロデュース作品です。とても予算規模の小さいゲームですが、ゲームデザイン、ストーリー、キャラクター、音楽、全てが私のオリジナルのアイディアです。このゲームを作れる事、リリース出来る事に大きな喜びを感じてますが、一方で非常に綱渡り的なプロジェクトだった事、これを実現するのに6年以上かかってしまった事への反省があります。個人のスキル、資金、アイディアの妥当性、プロジェクトの目標設定、振り返ると様々な課題が見えてきます。セッションタイトルでは夢を叶える話と言ってますが、自己啓発とは距離を起き、私自身の具体的な取り組みとその有効性の分析、オリジナルゲーム開発の現実的なリスクについて共有します。
講演者プロフィール
下田賢佑
2005年にスクウェア・エニックスで「FF11」のプランナーとしてキャリアをスタートし、2009年に独立。以後「FF Agito」や「BFB 2015」といったスマートフォン用ゲームにゲームデザイナーとして参加。現在そのような仕事の合間に初のセルフプロデュース作「Game Dev Heroes」を開発中。担当はゲームデザイン、ストーリー、プログラミング、BGM、SE、キャラクター原案、モデリング、リギング、アニメーション、一部キャラクターの声。
《講演者からのメッセージ》
このセッションの目的は「良い話」をする事ではなく、議論の材料としての情報を共有する事です。また、数年前からCEDECに参加して感じるのですが、会場に来てセッションを聴講しただけで満足という人が多いです。CEDECの意義はその場で何かを分かった気になる事ではなく、継続的な研究やディスカッションのきっかけとなる事です。セッション内容についてご意見、ご感想、ご質問がありましたら、Twitterなどでお気軽に連絡くだされば幸いです。CEDECの前にセッション内容について質問をいただいてもかまいません。
Twitter ID : kensukeShimoda
blog : http://gdeg.jp/